読了本ストッカー『星の、バベル㊤』



2011/4/6読了。

サマー/タイム/トラベラー』に続いて新城カズマ氏作品。
「言語至上主義的SF」です(笑)。

赤道直下に位置するミソネシア共和国。言語を研究しているドクタ・タケオこと高遠健生は、(さまざまないきさつにより)15年かけて、先住民解放を唱うゲリラ組織と政府との和解に尽力してきました。
そしていよいよ和解調印というそのとき、政府施設に爆発テロが。

これでは表面的なストーリーの説明にしかなっていないのですが……。とにかく、「絶滅危惧言語」である古代語を復活させようと努力してきた健生と、外宇宙からきた書き換え型ウイルス(?)との言語SFが繰り広げられます。ピジン・イングリッシュとクレオールの違いとか、蘊蓄も盛りだくさんです。