読了本ストッカー『おすすめ文庫王国2009』

おすすめ文庫王国2009年度版おすすめ文庫王国2009年度版
著者:本の雑誌編集部
販売元:本の雑誌社
(2009-12-08)

2010/1/20読了。




「炎の営業日誌」を読むと、本書はすでに返品が発生している模様。
他のランキング本は「2010年度版」なのに、「2009年に出た本を紹介する本だから」という理由で「2009年度版」と付けたことで古い商品だと思われたようですね。

なんだかこういう本の雑誌社の姿勢が、うちの会社に似ている気がして、すごく共感します(笑)。
素直に「じゃ、2010年度版でだそう」ってならないんだよなぁ。
うちだったら「2009年総決算版」とかかな? 来年のタイトルに注目ですな。

本書の売りは偏愛。他のランキング本では、良くも悪くも「平均」してしまうので、各ライターの方たちの「思い」が強く、印象に残ります。
しかしいつも思うのだが、本書は文庫売り場に意外とない。サイズが違うからかな? どうして置かないのか不思議です。いっそ文庫サイズにしてもよいかもね。


『蛇、もっとも禍し㊤㊦』 ピーター・トレメイン 創元推理文庫
『絲的メイソウ』 絲山秋子 講談社文庫
『だらしな日記』 藤田香織 幻冬舎文庫
紫色のクオリア』 うえお久光 電撃文庫
『打ちのめされるようなすごい本』 米原万里 文春文庫
『完本1976年のアントニオ猪木』 柳澤健 文春文庫

<文庫オールタイムベストテン:佐藤多佳子>
<佐藤さとるファンタジー童話集> 講談社文庫
雪の女王』 ジョーン・D・ヴィンジ ハヤカワ文庫

<ジャンル別BEST10:現代文学豊崎由美>
『夕子ちゃんの近道』 長嶋有 講談社文庫
『真鶴』 川上弘美 文春文庫
『サーカスの息子』 ジョン・アーヴィング 新潮文庫
フラナリー・オコナー全短篇』 フラナリー・オコナー
『残光』 小島信夫
夢の浮橋』 倉橋由美子
『モノレールねこ』 加納朋子 文春文庫

<ジャンル別BEST10:SF★大森望>
『馬の首風雲録』 筒井康隆 扶桑社文庫
クレインズ・ヴューシリーズ③木でできた海』→『①蜂の巣にキス』『②薪の結婚』

<ジャンル別BEST10:時代小説★青木逸美>
『風魔①②③』 宮本昌孝 祥伝社文庫
『蒼火』 北重人 文春文庫

<偏愛文庫「理系の読み物」◎鹿野司>
『困ります、ファインマンさん』 R・P・ファインマン 岩波現代文庫
『報復兵器V2世界初の弾道ミサイル開発物語』 野木恵一 光人社NF文庫
アフォーダンス入門知性はどこに生まれるか』 佐々木正人 講談社学術文庫
『生物から見た世界』 ユクスキュル/クリサート 岩波文庫
軌道エレベーター宇宙へ架ける橋』 石原藤夫/金子隆一 ハヤカワ文庫NF

<偏愛文庫「書店&図書館ミステリー」◎大矢博子>
図書館戦隊ビブリオン①②』 小松由加子 コバルト文庫

<偏愛文庫「探検本」◎吉野仁>
『エンデュアランス号漂流』 アルフレッド・ランシング 新潮文庫
『暁の密使』 北森鴻 小学館文庫
『ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド魔女と妖精の旅』 荒俣宏 講談社+α文庫
『帝都東京・隠された地下網の秘密』 秋庭俊 新潮文庫

<ジャンル別BEST10:国内ミステリー★宇田川拓也>
『刑事の墓場』 首藤瓜於 講談社文庫
武装酒場』 樋口明雄 ハルキ文庫

<ジャンル別BEST10:海外ミステリー★関口苑生>
ゴーストライター』 ロバート・ハリス 講談社文庫

<ジャンル別BEST10:ノンフィクション★黒田信一>
『自壊する帝国』 佐藤優 新潮文庫
『宇宙誌』 松井孝典 岩波現代文庫