読了本ストッカー:王道伝奇……『風雲将棋谷』

風雲将棋谷 (時代小説文庫 10-1)


著者:角田 喜久雄
販売元:富士見書房
発売日:1981-10


2009/2/11読了。


『妖棋伝』のエントリで『髑髏銭』を入手済と書いていましたが、『風雲将棋谷』の間違いでした。


元目明かし<仏の仁吉>の娘お絹が主人公(たぶん)。蝦夷の国王を巡る後継者争いが起こり、正当なる後継者として秘境<将棋谷>の主を探して、蠍道人黄虫呵が江戸に出没。義賊・雨太郎や、将棋谷からの使者などいろいろな勢力が江戸に集まってきます。そんな中、お絹は相思相愛の雨太郎と敵同士に!なんだか山田風太郎ばりの悲劇の予感。


個人的に残念なのは、将棋についてあまり触れられないこと。将棋についての蘊蓄とかもっと欲しかったなぁ。将棋谷ってなんか将棋の秘密が隠された谷みたいですが、要は将棋が得意な人が多いってこと(笑)。鳥居甲斐守も、出ると思わせといて出てこないし。


それにしてもラストは唐突!・・・・・・ちょっと伏線希望です(笑)。こういうのも好きだけれどね。