読了本ストッカー:<奇術師>VS<反奇術同盟>の血みどろの闘い?……『空のオルゴール』

空のオルゴール (新潮文庫)


中島らも  新潮文庫


2007/9/18読了。


中島らも氏の作品は『ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)』が五つ星の面白さでした。エッセイ系も有名ですが、記述師はほとんど未読。『カダラの豚』にはむちゃくちゃはまったなぁ。
たぶん『その辺の問題 (角川文庫)』か何かで、暴動を奇術で止めたロベール・ウーダンの小説も書きたいと書かれていたのでずっと楽しみにしていたのです。その後、たぶん(たぶんばっかりだなぁ)<ダ・ヴィンチ>に本書のあらすじが載っているのを発見。「こ、これだ!」と思い、ずっと探し求めていました。ようやく入手。


むちゃくちゃ期待は高まったのですが・・・う~ん、基本的にホメ殺しをモットーとする記述師ですが、これはねぇ。奇術師たちと<反奇術同盟(U・M・A)>との争いというあおり文句から、もっと伝奇的な広がりを期待してたんですが。わりとこじんまり。う~ん不完全燃焼だ!らも氏ももういないし。もっと長編で書いてほしかったなあ。