読了本:時代小説/歴史小説

読了本ストッカー:新たなる「山岡柳生」の発見!……『剣豪列伝#柳生一族』

柳生一族―剣豪列伝 (広済堂文庫) [文庫]柴田 錬三郎廣済堂出版1998-01-01 2012/10/4読了。 縄田一男氏のブックガイドを続けて読んだので、ちょいと時代小説選を読みたくなりました。 ご存知柳生一族を題材とした短編のアンソロジーです。 白柳生、黒柳生、白…

読了本ストッカー:短編集……『玄鳥』

玄鳥 (文春文庫) [文庫]藤沢 周平文藝春秋1994-03 2012/8/11読了。 池波正太郎氏や山田風太郎氏などは、『全仕事』などの有益なブックガイドがあるんですが……藤沢周平氏に関しては「わたしの藤沢周平」みたいな益体もない(失礼!)自分がたり本ばかりで 、…

読了本ストッカー『樅ノ木は残った㊦』

樅ノ木は残った (下巻) (新潮文庫) [文庫]山本 周五郎新潮社1963-12 2011/5/20読了。 今、映像化されるなら、原田甲斐はだれかと思っているのですが……渡辺謙かなあ? ストレートすぎる?

読了本ストッカー『樅ノ木は残った㊤』

樅ノ木は残った (上巻) (新潮文庫) [文庫]山本 周五郎新潮社1963-11 2011/5/19読了。 という会話だけで構成される章(誰かはすぐわかりますけど……)があったりして、ミステリ的。 それにしても原田甲斐が強烈に魅力的! 「私がですって、……貴方はこの七十郎…

読了本ストッカー『妖説太閤記㊦』

妖説太閤記(下) (講談社文庫) [文庫]山田 風太郎講談社2003-11-142011/2/9読了。 「殿下」 と、行長は生唾をのみこんで言った。 「唐入りのこと、お止めに相成りまするか?」 (中略) 「止めぬ」 と秀吉ははじめて返事した。 「弥九郎、わしは止めぬぞ。止…

読了本ストッカー『妖説太閤記㊤』

妖説太閤記(上) (講談社文庫) [文庫]山田 風太郎講談社2003-11-14 2011/2/4読了。 久しぶりの山風作品。伝奇的ではありますが、意外と歴史小説的な展開。あれ?もっとグッチョングッチョンな話かと思ってたんですが……。 本書の秀吉の原動力は、お市の方。 彼…

読了本ストッカー『竹光始末』

竹光始末 (新潮文庫) [文庫]藤沢 周平新潮社1981-11-27 2010/12/14読了。 ◆「竹光始末」……表題作。つてとも言えない、微かなつてを頼んで、はるばる会津から海坂藩にやってきた小黒丹十郎と家族たち。乱心者を討伐すれば仕官が叶うと持ちかけられます。しか…

読了本ストッカー『雲霧仁左衛門(後)』

雲霧仁左衛門 (後編) (新潮文庫) [文庫]池波 正太郎新潮社1982-06-29 2010/12/9読了。

読了本ストッカー『雲霧仁左衛門(前)』

雲霧仁左衛門 (前編) (新潮文庫) [文庫]池波 正太郎新潮社1982-06-29 2010/12/3読了。 登場人物がややこしいので、メモしながら読みました。 結局メモしか残らんかった……。 しかし、面白い! NHKのドラマも見ないとなぁ。 名古屋上本町好蘭堂・松屋吉兵衛 上…

読了本ストッカー『魔風海峡㊤』

魔風海峡 (上) (祥伝社文庫) [文庫]荒山 徹祥伝社2004-08 2010/9/29読了。

読了本ストッカー『花のあと』

花のあと (文春文庫) [文庫]著者:藤沢 周平出版:文藝春秋(1989-03) 2010/8/19読了。 ◆「鬼ごっこ」……小間物屋を畳み、隠居生活をおくる吉兵衛は、元盗賊。その吉兵衛が身請けし、養っていた元女郎のおやえが惨殺されます。おやえを殺したのは誰なのか、吉…

読了本ストッカー『十二人の剣豪』

十二人の剣豪 (文春文庫)著者:五味 康祐販売元:文藝春秋(1986-08-25) 2010/4/27読了。 ◆「曲淵主従」 ◆「赤褌の勘兵衛」 ◆「剣術者佐々道休」 ◆「籤の太郎左衛門」 ◆「咽仏玄蕃」 ◆「腰抜け外記」 ◆「山伏と彦丸」 ◆「勘左衛門の切腹」 ◆「さぁての勘解由…

読了本ストッカー『柳生宗矩と十兵衛』

柳生宗矩と十兵衛 (文春文庫 (335‐1))著者:五味 康祐販売元:文藝春秋(1984-02) 2010/4/14読了。 ◆「名取三十郎と宗矩」 ◆「十兵衛と竹村頼角」 ◆「堀主水と宗矩」……途中まで読んで、ようやく「これって『柳生忍法帖』か!」と気がつきました(遅すぎる。)…

読了本ストッカー『柳生十兵衛八番勝負』

柳生十兵衛八番勝負 (徳間文庫)著者:五味 康祐販売元:徳間書店(1988-02) 2010/4/12読了。 ◆柳生十兵衛八番勝負> 「梟と十兵衛」 「鳥刺しと十兵衛」 「神隠しと十兵衛」 「カラテと十兵衛」 「含み針お万と十兵衛」 となっていますが、未刊のためになって…

読了本ストッカー『人斬り彦斎』

人斬り彦斎 (ケイブンシャ文庫)著者:五味 康祐販売元:勁文社(1985-06) 2010/4/5読了。 人斬り彦斎と言えば、『流浪人剣心』の主人公、緋村剣心のモデル。茶坊主上がりで、坊主頭だったようです……ずいぶんイメージが……。

読了本ストッカー:『剣法秘伝』

剣法秘伝 (徳間文庫)著者:五味 康祐販売元:徳間書店(1989-01) 2010/3/10読了。 ◆「霜を踏むな」……霞流の刀術を遣う家所伊右衛門と弟子の西明寺左門は、諸国を旅し、その土地の名のある武芸者と立ち合う生活を続けています。 左門は師の寝首を掻こうと狙っ…

読了本ストッカー『一茶』

一茶 (文春文庫)著者:藤沢 周平文藝春秋(2009-04-10) 2009/9/17読了。信州から江戸に奉公に出た弥太郎、のちの一茶は、三笠付けという句合わせの博奕で頭角(?)を現し、葛飾派に属して活動をはじめます。俳諧師というものは大変です。お金が無くなるとパ…

読了本ストッカー:ただ舞台のために……『江戸役者異聞』

江戸役者異聞 (河出文庫)著者:山本 昌代販売元:河出書房新社発売日:1993-07 2008/12/8読了。 記述師的<魔人>、澤村田之助をめぐるお話です。皆川博子氏の『花闇』、北森鴻氏の『狂乱廿四考』に次いで3作品目。 本書の特徴は「何も解明されない」というと…

読了本ストッカー:ハッピー藤沢周平……『たそがれ清兵衛』

たそがれ清兵衛 (新潮文庫) 藤沢周平 新潮文庫 2008/10/1読了。 短編集です。物語の基本的なパターンは、<秘剣>シリーズと同様に、藩内に政争が起こり、誰か役に立つ遣い手はおらんか?う~む、そうじゃのう・・・おぉそうそう、○○右衛門という者をご存知か…

読了本ストッカー:歴史界の北村薫……『風よ、万里を翔けよ』

風よ、万里を翔けよ (中公文庫) 田中芳樹 中公文庫 2008/9/12読了。 ディズニーでも『ムーラン』として映画化された、花木蘭を主人公とした小説。花木蘭自身は伝説上の人物らしいですし、伝奇小説と言えるかなとも思っていたのですが、隋代自体が俯瞰で捉え…

読了本ストッカー:超ダーク藤沢周平……『暗殺の年輪』

暗殺の年輪 (文春文庫 ふ 1-1) 藤沢周平 文春文庫 2008/9/2読了。 「おすすめ文庫王国2007」にて、高野秀行氏が「偏愛ベスト10 藤沢周平」ベスト短編集として挙げていた一冊。営業中に、駅前の小さな古本屋の均一棚で見つけました。 ◆「黒い縄」 ・・・姑と…

読了本ストッカー:淡々北斎親娘……『応為坦坦録』

応為担担録 (河出文庫―BUNGEI Collection) 山本昌代 河出文庫 2008/1/25読了。 江戸の下町で生きるお栄(応為)と、その父親鉄蔵(葛飾北斎)を描く作品です。 山本昌代氏の著作を読むのは久しぶり。ずいぶん前に『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道 (河…

読了本ストッカー:“隠しとどめ”ってなにか、すごく知りたい……『秘太刀馬の骨』

秘太刀馬の骨 (文春文庫)藤沢周平 文春文庫 2007/12/14読了。 某藩(たぶんご存知海坂藩)の近習頭取・浅沼半十郎は、筆頭家老・小出帯刀から、数年前の重臣暗殺に利用されたと思われる秘太刀「馬の骨」の遣い手探索の手助けを命じられます。小出の甥である…

読了本ストッカー:海坂藩の<隠し剣>たち。……『隠し剣孤影抄』

隠し剣孤影抄 (文春文庫) 藤沢周平 文春文庫 2007/9/7読了。 <隠し剣>シリーズの1作目ですね。2作目の『隠し剣秋風抄』から先に読んでしまいましたが・・・。 「邪剣竜尾返し」・・・檜山絃之助は雲弘流の剣士。ひょんなことから強敵と試合をしなくてはな…

読了本ストッカー:清々しい、青年剣士の成長譚。……『蝉しぐれ』

蝉しぐれ 藤沢周平 文春文庫 2007/8/6読了。 映画化もドラマ化もされている(らしい)藤沢周平の代表作。ブックオフでもわりとよく見かけますね。 舞台はご存知、海坂藩。牧文四郎は二十八石の小身、牧家の養子。友人にも恵まれ、15歳にして空鈍流の剣士とし…

読了本ストッカー:最強爺様、卜伝推して参る。……『卜伝最後の旅』

卜伝最後の旅池波正太郎 角川文庫 2007/4/16読了。 先日読了した角川文庫版『魔界転生』の巻末目録に、本書が載っていました。「そういえば塚原卜伝って読んだことないな・・・」と思っていたら偶然本書を見つけたので購入。剣聖・上泉伊勢守は風太郎忍法帖…

読了本ストッカー:つい買って読んでしまった・・・。……『隠し剣秋風抄』

隠し剣秋風抄 藤沢周平 文春文庫 2007/3/15読了。 つい買ってしまいました・・・。本の雑誌の杉江氏が、「深夜+1の浅沼さんに「恥ずかしいから今さら藤沢周平を読んでいるなんて大きい声で言わないように」と注意されている」と書かれていた『隠し剣秋風抄…

読了本ストッカー:われらも死に狂いの戦さつかまつるでございましょう……『天と地と㊦』

天と地と 中 天と地と 下2007/1/11読了。 川中島の戦いにおける「啄木鳥の戦法」も、山本勘助ではなく信玄自身が編み出したという説に基づいているため、山本勘助は出てきません。角川映画『天と地と 黎明編』が渡辺謙の急性白血病の発症によって未完になり…

読了本ストッカー:死ねや、者共!……『天と地と㊤』

天と地と 上 2006/12/25読了。 来年の大河ドラマは「風林火山」ということで、既にフェア展開している書店さんも多く見かけますが、こちらは上杉謙信を主人公とする大巨編です。記述師が読んだのは上下巻の角川文庫版。現在は文春文庫で3分冊になってるよう…

読了本ストッカー:主人公が工兵って…渋すぎっ!……『ナポレオン暗殺』

1809―ナポレオン暗殺 2006/6/1読了。 傑作『バルタザールの遍歴』で度肝を抜かれた佐藤亜紀氏。『モンティニーの狼男爵』に続いて3冊目です。もったいなくて未読のままとっておいたのですが、いよいよ読んでしまいました。 フランスのオーストリア侵攻時、…