読了本ストッカー:ちょっと男に都合が良すぎる気が……『行きずりの街』

行きずりの街 (新潮文庫)
志水 辰夫
新潮社
1994-01-28

2014/4/11読了。

初シミタツ作品。おそらく書評家の北上次郎氏が、著者を絶賛されていて手に取ったものと思います。
意外と、というと失礼ですが、ミステリ色が強く驚きました。こういった過去のある男の話って苦手分野でもあるのですが、そんなに追いつめられていないというか……過去を引きずってはいるけど、新しくはじめた商売もうまくいっているし、ま、いいんじゃないですかね?

記述師的フェミコードに引っかかるのは、別れた妻とお互いに未練がある感じの部分ですかね。男のロマンチズムというか、勝手な妄想というか……。でもこれくらいのほうが、傷つきやすい記述師にはもってこいです。