読了本ストッカー『テヅカイズデッド#ひらかれたマンガ表現論へ』



2011/3/1読了。

なぜか探求書リストに載っていた作品。

もちろん巨人「手塚治虫」の業績を否定しようというわけではなく、「手塚」を聖域化することでマンガ表現史が成し得ず、また「マンガはつまらなくなった」的言論がまかり通る現状を変えようとする試みの本と読みました。
正直、手塚治虫になんの思い入れもない記述師としては、手塚を聖域化する言論の罪深さ(?)があまりピンと来ませんが、ひとつひとつの言葉を定義しようとする姿勢は好ましい。記述師のような門外漢にはわかりやすい本でした。ただし、何だか読みにくいのも事実……。

「キャラ」と「キャラクター」をわけた論説は、最近の東京都条例なんかにも関係してくるのではないかなあ。