読了本ストッカー:淡々北斎親娘……『応為坦坦録』

応為担担録 (河出文庫―BUNGEI Collection)


山本昌代   河出文庫


2008/1/25読了。


江戸の下町で生きるお栄(応為)と、その父親鉄蔵(葛飾北斎)を描く作品です。


山本昌代氏の著作を読むのは久しぶり。ずいぶん前に『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道 (河出文庫―文芸コレクション)』を読んだきり。
本当は皆川博子氏の『花闇 (集英社文庫)』で知った、沢村田之助を描いた作品が読みたくて『江戸役者異聞 (河出文庫)』を探していたのですが、本書も一緒に見つけたので購入。


北斎といえば、昔記述師が勤めていた版元の先輩が、熱狂的な上村一夫ファンで、お栄や北斎らを描いた『狂人関係 【コミックセット】』を貸してもらって読んだなあ。


個人的には『狂人関係』のほうが圧倒的に面白かったかも。まぁそれは人それぞれなんですが。