読了本ストッカー:逃亡しまくり、亜愛一郎!……『亜愛一郎の逃亡』

亜愛一郎の逃亡


2006/11/16読了。


シリーズ3作目にして最終巻です。


「赤島砂上」・・・ヌ、ヌーディストビーチ…。ほんとにいろんな設定を考えますねぇ。木を隠すなら森に、といったところでしょうか。
「球形の楽園」・・・文字通り球形の核シェルターを作ってしまった大富豪が、出入り不可能な内部で殺されてしまいます。ようやく愛一郎の白目むきと同時に真相がわかりました!(3作目にして、初めて…)
「歯痛の思い出」・・・「亜さん、井伊さん、上岡菊けこ……?あら、失礼しました。上岡菊彦さん、中におはいりください」という小ネタが一番印象に残っています(笑)。
「双頭の蛸」・・・こ、これは…『UMAハンター馬子』?と思わせる未確認生物たんです。と思いきや・・・蛸はどこいったの、蛸は・・・。それはさておき、可能かどうかはわかりませんが、すごいトリックです。
「飯鉢山山腹」・・・「……亜さん、奥さんは持っていらっしゃるの?」
                              「オクタントは現在ほとんど使っていません」
                              「まあ……使っていないだなんて」
                              「あれはちょっと古くなりましたから」
                              「そんなことを言っちゃいけませんわ」
                              「でも、今はクリノメーターにしています」
                              「それ、外国の方ですか」
                              「生まれは矢張り外国です」
この噛み合わない会話が延々と繰り返されるこのシリーズ。
「赤の讃歌」・・・画壇の重鎮・鏑鬼正一郎の画風が変わってしまった理由を、美術評論家の安佐冷子と愛一郎が追います。
「火事酒屋」・・・三度の飯より火事が好きな(・・・。)酒屋が放火の疑いをかけられます。
「亜愛一郎の逃亡」・・・大団円。すべてが明かされます。ここまで読んできてよかった~(笑)。


と思ったら愛一郎の祖先、亜智一郎のシリーズがありましたね~。