王妃の離婚 (集英社文庫) [文庫]佐藤 賢一集英社2002-05 2012/7/19読了。 弁護士が注目した事実は実に小さなものだった。が、無意味に重箱の隅をつついていたわけではない。見落としがちな些末な論点が、驚くほど大きな作為の序章となって、あっという間に審…

作家の口福 (朝日文庫) [文庫]恩田 陸朝日新聞出版2011-02-04 2012/7/16読了。

〈わたし〉を生きる――女たちの肖像 [単行本（ソフトカバー）]島崎今日子紀伊國屋書店2011-06-30 2012/7/13読了。

動物園にできること (文春文庫) [文庫]川端 裕人文藝春秋2006-03-102012/7/12読了。 『鯨』に次いで読んでみました、川端裕人氏のノンフィクション。 今回のテーマは「動物園」。 ここ数年、動物園は様変わりしたと思いますが、それもこれも様々な積み重ねに…

この国で女であるということ [単行本]島崎 今日子教育史料出版会2001-10 2012/7/10読了。 著者を知ったのは、紀伊國屋書店のフリーペーパーの対談でした。誰との対談だったかな？上野千鶴子氏？ なんだかむちゃくちゃ面白そうな人だなと思い、探してみました…

新刊めったくたガイド大全 [単行本]北上 次郎本の雑誌社1995-06 2012/7/7読了。 〈本の雑誌〉の連載「新刊めったくたガイド」、北上次郎氏担当分の、1979年～1994年をまとめたものです。 『冒険小説の時代』とかぶっているような気がするけど……。 不得手なジ…

一瞬と永遠と [単行本]萩尾 望都幻戯書房2011-06 2012/7/6読了。 しかしこれはなんと儚いお姿だろう。 （中略）こんながんぜない方がどのような怒りを覚えて帝釈天と戦い、争いに倦んで仏門に入られたのか

宝石泥棒 (ハヤカワ文庫JA) [文庫]山田 正紀早川書房1986-062012/7/3読了。 すごいものを読んでしまった・・・そんな作品です。 『神狩り』や『弥勒戦争』より断然こっちかと。 スタートは異世界ファンタジーですが、「註」の存在によって、なんだかその世界…

少年 (ハヤカワ・ミステリ文庫) [文庫]ロアルド ダール早川書房2000-04-30 2012/6/22読了。 どうやら、マキャモンの『少年時代』か、オーソン・スコット・カードの『奇跡の少年』と混乱してたみたい……ですなー。

火星人類の逆襲 (新潮文庫) [文庫]横田 順弥新潮社1988-052012/6/15読了。 「逆襲」ということはその前の戦いがあったわけで、それはもちろんウェルズの『宇宙戦争』です。 横田氏の明治伝奇。シリーズが錯綜していて、かつ版元が違ったりするので、文庫で揃…

33個めの石 傷ついた現代のための哲学 [単行本]森岡 正博春秋社2009-02-17 2012/6/13読了。 タイトルの「33個めの石」とは、2007年にアメリカ・バージニア工科大学で起きた学生による銃乱射事件に由来するもの。 32人もの犠牲者を出した事件後、被害者の追悼…

ダビデの星の暗号 (角川文庫) [文庫]井沢 元彦角川書店2003-05-24 2012/6/14読了。 芥川龍之介を探偵役とするミステリの一作目です。 海軍学校に嘱託講師として奉職しつつ、文壇にデビューした芥川龍之介。 友人の原田宗助から、先祖の「伊達騒動」の悪役た…

作家の読書道2 [単行本]WEB本の雑誌本の雑誌社2007-08-232012/6/12読了。 シリーズ第二弾。 『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代㊤㊦』 ゲーテ 岩波書店 岩波文庫 『雨の午後の降霊会』 マーク・マクシェーン 『飢えて狼』 志水辰夫 『裂けて海峡』 志水辰…

作家の読書道 [単行本]本の雑誌社2005-10-122012/6/11読了。 作家は何を読んできたのか？を尋ねるインタビュー集。 当然と言えば当然ですが、みなさん良く読んでます。「他の作家のように読んでない」という作家だって、人生のどこかで読書に耽溺した時期が…

九年目の魔法 (創元推理文庫) [文庫]ダイアナ・ウィン ジョーンズ東京創元社1994-09 2012/6/9読了。

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫) [文庫]米原 万里新潮社1997-12-242012/6/6読了。

鬼会 (講談社文庫) [文庫]赤江 瀑講談社1989-12 2012/6/5読了。 久しぶりの赤江瀑作品。 赤江氏ほど「鬼」とか「藝」とか、その他諸々妖しい言葉が似合う作品を書く人はいないんじゃないでしょうか。 男も女もないアブノーマルな作品が多い中、ストレートな…

わたしが幽霊だった時 (創元推理文庫) [文庫]ダイアナ・ウィン ジョーンズ東京創元社1993-102012/6/4読了。 初D・W・J！ なんですが……お、面白い！ 突然幽霊になってしまった少女（多分）。どうやら四姉妹のひとりらしいということに気づきますが……。自分が…

幸運の25セント硬貨 (新潮文庫) [文庫]スティーヴン キング新潮社2004-05-28 2012/5/30読了。 シリーズ、二冊目に突入です。といっても、本書は本来、前著『第四解剖室』と併せて一冊の短編集らしいので、後半戦に突入といったとこでしょうか。 ◆「なにもか…

第四解剖室 (新潮文庫) [文庫]スティーヴン キング新潮社2004-05-28 2012/5/25読了。 ◆「第四解剖室」……「早すぎる埋葬」テーマの短篇。コメディっぽいなぁ……と書いてよく考えたら、本書はホラー短編集なんてどこにも書いてないもんな(笑)。 ◆「黒いスーツの…

アリス―Alice in the right hemisphere (角川ホラー文庫) [文庫]中井 拓志角川書店2003-03 2012/5/23読了。 地の文で「なんて言ってみたりして」とか使ったり、「おかげで現場の救助活動が、一時期へんてこりんに停滞した」と書いてみたり……シリアスなのに、…

読者は踊る (文春文庫) [文庫]斎藤 美奈子文藝春秋2001-12 2012/5/21読了。 斎藤美奈子氏作品に初挑戦です。 初っぱなで、文芸書をあげつらっていたので、少し受け入れにくいかなと感じましたが、ノンフィクションをきちんと自分の言葉で仕分けしていく様子…

小説以外 (新潮文庫) [文庫]恩田 陸新潮社2008-05-28 2012/5/18読了。 『銀のほのおの国』 神沢利子 『ケイヴマン』 ジョージ・ドーズ・グリーン 早川書房 ハヤカワ文庫NV 『シャドウ・ファイル#01#02#03』 ケイ・フーバー 早川書房 ハヤカワ文庫NV 『フラン…

20世紀の幽霊たち (小学館文庫) [文庫]ジョー ヒル小学館2008-09-05 2012/5/15読了。 ご存知「ホラーの帝王」スティーヴン・キングの息子、ジョー・ヒルの傑作（と名高い）短編集。話題になりました。 ◆「謝辞」……まさかの謝辞に短篇！「シェヘラザードのタ…

日本SF全集・総解説 [単行本（ソフトカバー）]日下 三蔵早川書房2007-11 2012/5/15読了。 架空のアンソロジー「日本SF全集」の解説本として編集されています。 各巻1作家で、まず短編集をすべて挙げ、そのあと長編を紹介する形式。 収録された（というていの…

小説と科学―文理を超えて創造する (岩波高校生セミナー (8)) [単行本]瀬名 秀明岩波書店1999-04-23 2012/5/11読了。

本格ミステリ・フラッシュバック (Key library) [単行本]千街 晶之東京創元社2008-12 2012/5/11読了。 本書は、松本清張が『点と線』『眼の壁』を雑誌に連載して注目を浴びた1957年から、新本格の発足の年である1987年までの、約30年間に活躍した作家たちを…

本格ミステリの王国 [単行本]有栖川 有栖講談社2009-12-08 2012/4/27読了。 本格ミステリについてのエッセイ集なので、ブックガイドとしての効用はほぼ無いです。 有栖川有栖氏の姿勢を記した一冊というところ。 『密室殺人大百科㊤㊦』 二階堂黎人／編 『焦…

新書七十五番勝負 [新書]渡邊十絲子本の雑誌社2010-01-16 2012/4/18読了。 『本の雑誌』連載の書籍化。引っ越し先の図書館にはじめて行ったのですが……ま、仕方ないよなこの品揃え……と思ってたら本書あり！ 年をとると小説からノンフィクションに気持ちが移り…

カルチェ・ラタン (集英社文庫) [文庫]佐藤 賢一集英社2003-08 2012/4/17読了。 おぉ、序盤からビリビリきます、伝奇魂！ 「序 日本語版の刊行に寄せて」という序文があり、本書は、ドニ・クルバンという16世紀パリに生きた人物が遺した覚書『ドニ・クルパン…