読了本ストッカー:恩田陸氏のカルチャーを総覧できる本……『土曜日は灰色の馬』


2014/4/24読了。
恩田陸氏のエッセイ集です。
文庫の解説など、本に関するエッセイをまとめた「面白い本はすべてエンタメ」、文字通りマンガ読みの遍歴を書いた「少女漫画と成長してきた」、映画や音楽についての文章をまとめた「暗がりにいる神様は見えない」、の三部から構成されており、恩田陸氏のカルチャーを総覧できる本となっています。
これまで人間は客観性を獲得するために試行錯誤を繰り返してきた。活字も写真も放送も、いかに主観や偏見という思い込みから逃れて、第三者の視点を獲得すべきかということが人にとっての至上命題だったのである。
ところが、町角できょろきょろと写真を撮る対象を捜している人々を見るに、写真というのが今や恐ろしく私的で主観的なメディアになりつつあるのを感じる。

とか硬めの分析もいいけど、少女漫画に関する考察がすごい!
本当によく覚えてるんだなぁ~。
読みたいが……どうするか……ここでコミックに手を出すとどうなるのか……うぅ……。