読了本ストッカー:ブックガイドとしては薄味……『ニアミステリのすすめ#新世紀の多角的読書ナビゲーション』


2014/4/22読了。

ブックガイド的なことを期待したのですが、評論集でした。もちろん作品も紹介されてますけど、「読書ナビゲーション」としては少し弱いかなと。
「ニアミステリ」とは、要は「ネタや構造や背景がニアミスしたミステリたち」のことです。ですので、日下三蔵氏の『ミステリ交差点』をイメージしていたのですが、こういった二冊併記型のブックガイドだと、「この本とこの本はこういった関連がある。そのほかのオススメは……」の「そのほかのオススメ」の部分が好きなんですけど、そこが少ないんだよなぁ……。
まあ、私が有名作品を読んでいないこともあって、ネタバレしている論考も多いので読み飛ばさざるを得なかった部分も大きいんですけど。

もちろん各論考自体は、啓蒙されるものが多かったです。

『殺人四重奏』 ミッシェル・ルブラン
『かまきり』 ユベール・モンティエ
『絶体絶命』 フレデリック・ダール
『死体をどうぞ』 シャルル・エクスブライア
『素晴らしき愚か娘』 シャルル・エクスブライア
『殺人狂想曲』 ハドリー・チェイス
『ダブル・ショック』 ハドリー・チェイス
『その子を殺すな』 ノエル・カレフ
死刑台のエレベーター』 ノエル・カレフ 東京創元社 創元推理文庫
『神林&キリカシリーズ#01~#27』 杜野亜希 白泉社 花とゆめコミックス