読了本ストッカー:王道の伝奇小説!……『風の王国』

風の王国 (新潮文庫)
五木 寛之
新潮社
1987-04-28

2013/9/25読了。

五木寛之氏の伝奇小説です。『戒厳令の夜』以来ですね。

世界を放浪した後、日本に帰国した速見卓は、雑誌にルポやエッセイを書いて糊口をしのいでいます。
ある大学教授に大和・二上山への登山を依頼された速見は、その道中で遍路のような妙な集団に出会い、さらにその中に人間技とは思えない飛ぶような歩行をする女性を見いだすのでした。

「山人」「サンカ」と呼ばれる人々に言及するところは、当然日本の伝奇小説としては王道です。

斎所厚の「税所コレクション」とか……王道!