読了本ストッカー:前作より伝奇度アップ!……『続・柳生一族の陰謀』



2012/11/7読了。

あの『柳生一族の陰謀』に続編があるってこと、知らない人多いんじゃないでしょうか?もちろん映画化はされてませんが。

衝撃の「夢じゃ夢じゃラスト」をどう処理するのかと思いきや、意外と伝奇的に処理!

ぶっちゃけていうと、家光の死の秘密を隠そうとする勢力と、暴こうとする勢力の戦いです。
影武者徳川家康』みたいなもんですな。

前作が、面白けりゃ何でもいいや的なストーリーだったのに対し(むろん本書の著者である松永義弘氏の責任じゃありませんが)、家光殺害の事実を隠そうとした(史実に沿おうとした)ことで、逆に本作が伝奇小説としての完成度を増したのは……皮肉か?

しかし前作においても、映画にはない家光の影武者をだしたりして伏線を張っていた(?)のは、松永氏の力量かと思います。
それとも連続ドラマに設定あったのかなあ……未見なので詳細は不明です。