読了本ストッカー『鮎川哲也読本』
2011/11/19読了。
斯くして私共現実派愛好者の飢餓状態は相も変らず続いていくのだ。おい！一体何うして呉れるんだ。俺たちは栄養失調で死にかかっているのだぞ！
若しそれがクロフツの亜流だのブッシュのエピゴーネンだのとこきおろされる事があるとしても（私はクロフツ流の作品こそのぞましいのだが）、決して気にする必要はない。超人派の面々が、飽きもせず密室の鍵穴をひねくって、カーのイミテイションである事にとんと無頓着でいる、あの図太さこそを学ぶべきではないか。
<アンソロジー>
『下り“はつかり”』 鮎川哲也／編
『急行出雲』 鮎川哲也／編
『見えない機関車』 鮎川哲也／編
『無人踏切』 鮎川哲也／編
『密室探求#01#02』 鮎川哲也／編
<短編集>
『ヴィーナスの心臓』 鮎川哲也 集英社 集英社文庫
『貨客船殺人事件』 鮎川哲也 光文社 光文社文庫
<長編>
『黒いトランク』 鮎川哲也 角川書店 角川文庫
『りら荘事件』 鮎川哲也 講談社 講談社文庫
『憎悪の化石』 鮎川哲也 双葉社 双葉文庫
『白の恐怖』 鮎川哲也 桃源社
『黒い白鳥』 鮎川哲也 双葉社 双葉文庫
『ペトロフ事件』 鮎川哲也 講談社 講談社大衆文学館
『人それを情死と呼ぶ』 鮎川哲也 角川書店 角川文庫
『翳ある墓標』 鮎川哲也
『砂の城』 鮎川哲也 青樹社 青樹社文庫
『偽りの墳墓』 鮎川哲也 角川書店 角川文庫
『死のある風景』 鮎川哲也 青樹社 青樹社文庫
『宛先不明』 鮎川哲也 講談社 講談社文庫
『死者を笞打て』 鮎川哲也 講談社 講談社文庫
『準急“ながら”』 鮎川哲也 角川書店 角川文庫
『積木の塔』 鮎川哲也 角川書店 角川文庫
『鍵穴のない扉』 鮎川哲也 光文社 光文社文庫
『風の証言』 鮎川哲也 青樹社 青樹社文庫
『戌神はなにを見たか』 鮎川哲也 講談社 講談社文庫
『沈黙の函』 鮎川哲也 光文社 光文社文庫
『朱の絶筆』 鮎川哲也 講談社 講談社文庫
『王を探せ』 鮎川哲也 講談社 講談社文庫
『死人の座』 鮎川哲 新潮社 新潮文庫
