読了本ストッカー『冒険小説ベスト100』




2011/7/7読了。

ハードボイルド、なんて聞いてもちっとも血沸かない肉踊らない70年代生まれながら草食系男子のはしりの記述師にとって、<冒険小説>はまったく縁のないジャンルなのですが、ちょっと冒険してみました(笑)。
結果……やっぱり縁の薄そうな分野ということが判明しました。

記述師としては、やはり<伝奇>に偏っているものにしか心惹かれない……ようです。山岳小説は例外ですが、その中ではボブ・ラングレーの『北壁の死闘』に一番惹かれました。

さらに北上次郎氏によると、<冒険小説><国際謀略小説><スパイ小説>などはすべて似て非なるものだということ。そ、そうなんだ……。

国際謀略小説、と呼ばれる一群の小説がある。
これが冒険小説やスパイ小説と違うのは、冒険者の闘いやスパイ個人の悲劇など、一人の主人公を浮き彫りにせず、国家や巨大組織の謀略の構図そのものを描いていることで、アンチ・ヒーローの時代といわれた1970年代独特の小説である。

『裸の町』 五木寛之 文藝春秋 文春文庫
江戸城心中』 吉川英治 講談社 吉川英治文庫
『踊らされた男たち』 ダンカン・カイル 新潮社 新潮文庫
カディスの赤い星㊤㊦』 逢坂剛 講談社 講談社文庫
『謀殺のチェス・ゲーム』 山田正紀 徳間書店 徳間文庫
『紅はこべ』 バロネス・オルツィ 東京創元社 創元推理文庫
『北壁の死闘』 ボブ・ラングレー 東京創元社 創元推理文庫
『超音速漂流』 トマス・ブロック 文藝春秋 文春文庫
『ロマノフ家の金塊㊤㊦』 ブライアン・ガーフィールド 早川書房 ハヤカワ文庫NV