読了本ストッカー:短編もどんでんがえし!……『クリスマス・プレゼント』

クリスマス・プレゼント (文春文庫)クリスマス・プレゼント (文春文庫)
著者:ジェフリー ディーヴァー
販売元:文藝春秋
発売日:2005-12
2008/11/29読了。


<リンカーン・ライム>シリーズを沢山読んだ気でいましたが、調べてみるとたった4冊(上下巻ですから、作品数としては2作品)!そ、そんなもんだったか……。読み応えのある作品だってことでしょうか。


本書は、現在のところディーヴァー唯一の短編集。16篇収められています。


巻頭のディーヴァー自身によるまえがきにすべて書かれていますが、長編小説、特にシリーズものであれば、当然課せられるある種の縛り(絶対にそうとは一概に言えませんが、シリーズの主人公は犯人じゃないとか)から解き放たれて、もうムンムンと書いています、ディーヴァー氏(笑)。長編のどんでん返しも見事ですが、短編だとそのあざやかさもくっきりと見えて、満腹の一冊。


あらすじとか書くと興ざめの作品も多いので、タイトルのみ列記します。



◆「ジョナサンがいない」
◆「ウィークエンダー
◆「サービス料として」
◆「ビューティフル」
◆「身代わり」
◆「見解」
◆「三角関係」
◆「この世はすべてひとつの舞台」
◆「釣り日和」
◆「ノクターン
◆「被包含犯罪」
◆「宛名のないカード」
◆「クリスマス・プレゼント」
◆「超越した愛」
◆「パインクリークの未亡人」
◆「ひざまずく兵士」


一番衝撃的だったのは「三角関係」だなあ。本当に良く出来た短編ばかりです。


クリスマスに本書をアップするのはなんだか恥ずかしい……(気にしすぎ)。ま、読んだのはずっと前なんですけど。