読了本ストッカー:“翻訳”の世界の入り口をそっと覗く。……『翻訳夜話』

翻訳夜話 (文春新書)


村上春樹柴田元幸  文春新書


2007/8/15読了。


先日立ち読みした『翻訳教室』がめっぽう面白かったので、買ってみました。「文庫堂」なのに、禁を破って(?)新書です。


フォーラム1では大学生たち、フォーラム2では翻訳学校の生徒たち、フォーラム3ではプロの若手翻訳家たちからの質問に、村上・柴田両氏が答えるという構成です。
記述師はオースターもカーヴァーも読んでないし、フィッツジェラルドも『バビロンに帰る―ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック〈2〉』しか読んでないので・・・何も語る資格はありませんね(汗)。
SUDDEN FICTION―超短編小説70 (文春文庫)』も『Sudden fiction (2) (文春文庫)』も大学時代に読んだはずなのに・・・、ボルヘスとかカルヴィーノとか載ってたっけ?という感じですし。しょせんその程度の「ええかっこしい」で読んでたのかな~と、自らの読書歴を悲しく振り返りました。


ま、それは置いといて・・・カーヴァーの「Collectors」と、オースターの「Auggie Wren's Christmas Story」を両氏が訳すという<競訳>が読み応えあります。記述師はカーヴァーは柴田氏、オースターは村上氏の訳、つまり通常とは逆のバージョンが好きでした。2作目の『翻訳夜話2 サリンジャー戦記[予定価格] (文春新書)』も探索中です。