川端裕人 角川文庫
2007/3/9読了。
川端氏の作品は『夏のロケット』に続いて2冊目。
プログラマの周防巧は引きこもり気味のリアルハッカー。経済産業省商務情報政策局の小杉礼子からの依頼により「ネットの秩序は、ネットより生まれる。あらゆるネットワークの規制にわれわれは反対する」をスローガンにするサイバーテロ組織(?)「EGG」の調査を始めます。その調査の過程で、周防と2人の仲間が作った伝説的オンラインゲーム「S.O.U.P」が「EGG」を名乗るギルドに大規模にクラッキングされていることが判明。さらに日本でのサイバーテロ、アメリカでのプログラマ連続変死などが絡み合って・・・。「S.O.U.P」のサイバースペース描写はなんだか『空談師』を思い起こさせます。
これってカテゴリなにかなぁ・・・。ミステリって程の謎はないし・・・SFっても舞台も技術的にも現代だし・・・『夏のロケット』は・・・「ファンタジー」にしてるな(なんじゃそりゃ)。ってわけで(?)今回は困ったときの「現代小説」にカテゴリわけしてみました。