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読了本ストッカー:『子どもの国からの挨拶』今江祥智/晶文社


2015/2/26読了。

初版は1972年。赤木かんこ氏もそうだったが、70年代にすでに『良書信仰』に敢然と異を唱える文章を書いていることに「おお~」と思わせれます。

『いないいないばあ』という絵本があります。クマちゃんやきつねさんやネズミくんの絵がかいてあ
ってそれぞれまず顔をおおい、(いないいない)さっとめくった次の頁では(ばあ!)と両手を離す……といった按配なのですが、そんな遊びにまで絵本の手を借りるに至っては、ばかばかしくさえなってきます。またパンツを一人ではけない男の子が、お尻丸出しで外出、いろんな動物たちに笑われて帰宅、しりもちついたままはいてみれぱ、あっさりはけた-という絵本もあります。文もうまく絵もかわいいのですが、そんなことまで絵本にする必要があるだろうか、と首をかしげてしまいます。

あるいはもっと極端にまで押しつめていって、いっそ絵本などなしでもいい、本ハナクトモ子ハ育ツ……とまで考えたい。つまり子どものために良い本が山ほどあって、子どもにとって良い現実世界がないよりも、子どものための良い本など一冊もなくて、子どもにとって未来のある現実世界があったほうが、むしろマシではないか…といったことまで考えてしまいたくなるのです。