読了本ストッカー:傑作青春小説!……『武士道シックスティーン』誉田哲也/文春文庫


2015/2/4読了。

中学生にして武士語(?)を話し、『五輪書』を愛読する剣道全中準優勝、磯山香織。
全中で優勝できなかった鬱憤を晴らすべく出場した市民大会で、無名の選手にまさかの敗北を喫します。
香織は「甲本」という垂れに書かれた名前と所属校名を頼りに、その「甲本」が進学するであろう高校に入学するのですが……。

とにかく、香織と早苗のキャラが抜群!
勝ち負けにこだわり、超攻撃的な剣道しかしない、その反面勝ち負けを超越した概念を見せつけられると剣道をする意味を失ってしまう香織に対し、剣道に精神修養をもとめ、相手を幻惑する足捌きを誇り、しかし勝ち負けを求められる高校剣道に迷う早苗。

なんだか自分の子どもがこれから直面するであろう、才能と努力の物語に胸が苦しくなります……。
基本的に成海璃子北乃きいのイメージで読んで問題なし!