2014/9/28読了。
上記の２冊では、ソーラーセイル船の動力はあくまでも太陽光。つまり太陽光圧そのものを推進力に変えるタイプでしたが、実際に運用されたソーラーセイル「イカロス」は、電力セイルを利用しガスジェットを噴射して姿勢を変えるなど、様々な実験を行なえる機体です。
セイルの方向を変えるのに、一番手っ取り早いのは、ガスジェットを使う方法ですが、推進剤を消費してしまいます。そこでイカロスでは、光の反射率を変更できる「液晶デバイス」を新たに開発し、セイルの一部に貼り付けました。この電源をON・OFFすることで、軌道上で反射率を変化させ、セイルを任意の方向に操るという実験を行い、これもみごとに成功しました。
という記述もあるように、セイルを動かすのではなく、太陽光の反射率をコントロールすることで同じような効果を現出させるというのもまたすごい！
