読了本ストッカー:男たちも武装解除できるのか?……『女たちの武装解除』小島慶子/光文社


2014/8/14読了。

大人も子どもも、新しい集団では瞬時に順位争いをするものです。誰がリーダーか、誰が人気者か、誰がいじめてもいいやつか。その小さな集団の中での自分の扱いが、自分の価値であると思い込んで、世の中すぺてを怖がってしまう人もいる。
でも彼らには、たくさんの「そうではない世界』が手を差し伸べているのです。ある集団で特権を得て、その集団の構成員であることを自分の価値だと思い込んだ人は、その特権を失うまいとすると、もうそこからは出られません。自分の属する集
団の価値を保つために他の集団を貶め、自分の属する集団の輝きを維持するために、その希少性を吹聴する。ああこれは、学校でも企業でも官僚でも、同じことではありませんか。そんなことが、一人しかいないあなたが、どれほど大切な人かを証明してくれるものなのでしょうか。
もしも「仲間に人れてやらない」と言われたら、『私は自由だ』と思えばいい。
あなたは、あなたの価値を自分で決めることができる。今いる場所にしがみつかなくても、軽やかに走り抜けて、名前のない場所でのびのびと生きる人になれるのです。大丈夫、怖がらなくていいんだよ。