読了本ストッカー:閉塞感を増す現代に……『アリスへの決別』


2014/5/10読了。

なにより著者自身による解題のページがありますので、それを読むが吉、です。

◆「アリスへの決別」
◆「リトルガールふたたび」
◆「七歩跳んだ男」
◆「地獄はここに」
◆「地球から来た男」
◆「オルダーセンの世界」
◆「夢幻潜航艇」
の7編が収録。
非実在青少年や霊能力番組などなど、山本氏のほかの著作や論考に出てくるものが、わりとストレートに採り上げられています。現実へのコミットメント具合が、創竜伝後期(おわっとらんけど!)の田中芳樹氏になってきてる感じ。
でもそこはSF!絶妙な距離感を保っている、と私は感じます。

しかし、本当にすぐに差別発言とかしては、速攻謝罪する人々に、本書を読んで欲しいと思いますわ。これだけ練りに練って作品にして、発言をしている人がいるってことに、思いをめぐらせて欲しいです。