読了本ストッカー:ヴードゥ・マジック炸裂!……『幻影の航海』


2013/8/19読了。

ティム・パワーズの著作では『アヌビスの門』は読了しています。
今回の舞台は18世紀。カリブ・マジックというかヴードゥー・マジックが色濃く残る時代を舞台に、海賊たちの死闘を描く西洋伝奇です。

巻末解説によると、出てくる海賊や政治状況は史実にのっとっているとのこと。「黒髯」ことエドワード・サッチくらいしか聞いたことありませんでした……。

このヴードゥーマジックが非常に面白い!
荒唐無稽というわけではなく(荒唐無稽ですけどね)、水の上でないと発動しないとか、なぜ近代を迎えて魔術が衰退していったのかなど、設定がしっかりして伏線も張り巡らされているので、おぉーと感心することしきり。

吸血鬼小説『石の夢』も買ってあるので読まなきゃな!