読了本ストッカー:「メルヘン」と「ファンタジー」の違いとは?……『ファンタジーの世界』


2013/4/17読了。

偶然見つけた本書。
何年か前の妻の誕生日に、佐藤さとる氏の「コロボックル」シリーズを買ったことがありましたが、実は記述師は未読なのです!

今調べたら、復刊ドットコムから復刊された『佐藤さとるファンタジー全集』の15巻が『ファンタジーの世界』ですね~。
増補されてるのか、合本なのか?
あ、楽天で調べたところ、対談が追加されてるようですね……う~ん、2,100円か!

古本屋で入手したのですが、なにやら赤鉛筆の線引きが。ファンタジーを書くための心得の部分にたくさん線が引いてあります。前の持ち主の方は、実作されたのでしょうか?

佐藤氏は混同されがちな「メルヘン(昔話)」と「ファンタジー」を明確にわけて考えています。

①メルヘンの世界は一次元性である
②メルヘンの登場人物は類型から出ない
③メルヘンの世界は、人々の心の内面にある共通の非現実を、そのまま外へ持ちだして広げたものと考えられる
④ファンタジーは二次元性である。現実と非現実は分かれている。
⑤ファンタジーの登場人物は内面を持っている。

『さすらいのジェニー』 ポール・ギャリコ
『あべこべ物語』 サトウハチロー 講談社 講談社青い鳥文庫
『砂の妖精』 E・ネズビット
『トムは真夜中の庭で』 フィリパ・ピアス 岩波書店 岩波少年文庫
『幽霊』 アントニア・バーバ
『木かげの家の小人たち』 いぬいとみこ