渡邊十絲子氏の連載「馬の耳に新書」において、
当欄で実用書を紹介することはほとんどない。そのわけは、実用書には「こうするのがよい」「こうすればできる」という到達点が設定され、そのゴールや考え方の枠組みを疑う姿勢がないからである。われわれの生きている地域や時代の文化の内部で仮に設定されたルールなんか、長い広い目で見ればぐらぐら揺れて変転する頼りないものなのにね。ほんとのゴールがそんなマルバツで採点できるようなわかりやすいところにあるわけねえんだよ。
『長い腕』 川崎草志 角川書店 角川文庫
『長い腕#02呪い唄』 川崎草志 角川書店 角川文庫
『天使なんかじゃない#完全版#01~#04』 矢沢あい 集英社
『BANANAFISH#01~#11』 吉田秋生 小学館 小学館文庫
『式の前日』 穂積 小学館 小学館フラワーCα
『犯罪ホロスコープ#02三人の女神の問題』 法月綸太郎 光文社 光文社カッパノベルス
『世界幻想文学大全#幻想小説神髄』 東雅夫／編 筑摩書房 ちくま文庫
『1922』 スティーヴン・キング 文藝春秋 文春文庫
『邪馬台国殺人紀行#歴女学者探偵の事件簿』 鯨統一郎 実業之日本社 実業之日本社文庫
『小説の森散策』 ウンベルト・エーコ 岩波書店 岩波文庫
『クォンタム・ファミリーズ』 東浩紀 河出書房新社 河出文庫
『最後のウィネベーゴ』 コニー・ウィリス 河出書房新社 河出文庫
『THANATOS#フォークの先、希望の後』 汀こるもの 講談社 講談社文庫
『しらみつぶしの時計』 法月綸太郎 祥伝社 祥伝社文庫
『測り方の科学史#地球から宇宙へ』 西條敏美 恒星社厚生閣
『測り方の科学史#02原子から素粒子へ』 西條敏美 恒星社厚生閣
『化学の歴史』 アイザック・アシモフ 筑摩書房 ちくま学芸文庫
『知識ゼロからの科学史入門』 池内了 幻冬舎
『改訂新版#思想史のなかの科学』 伊東俊太郎／広重徹／村上陽一郎 平凡社 平凡社ライブラリー
『完全なる証明#100万ドルを拒否した天才数学者』 マーシャ・ガッセン 文藝春秋 文春文庫
『闘う物理学者』 竹内薫 中央公論新社 中公文庫
『ニュートンと贋金づくり』 トマス・レヴェンソン 白揚社
『道警シリーズ#06人質』 佐々木譲 角川春樹事務所
『紅雲町珈琲屋こよみ#03名もなき花の』 吉永南央 文藝春秋
『にすいです。#冲方丁対談集』 冲方丁 角川書店
『本の声を聴け#ブックディレクター幅允孝の仕事』 高瀬毅 文藝春秋
『喪失』 モー・ヘイダー 早川書房
『クラウド・アトラス㊤㊦』 デイヴィッド・ミッチェル 河出書房新社
『生存者ゼロ』 安生正 宝島社
『夜の底は柔らかな幻㊤㊦』 恩田陸 文藝春秋
『沈黙のひと』 小池真理子 文藝春秋
『夏を殺す少女』 アンドレアス・グルーバー 東京創元社 創元推理文庫
『ようこそグリニッジ警察へ』 マレー・デイヴィス 早川書房 ハヤカワ文庫HM
『「魅せる声」の作り方』 篠原さなえ 講談社 講談社ブルーバックス
『修道女フィデルマ短編集#03修道女フィデルマの探求』 ピーター・トレメイン 東京創元社 創元推理文庫
『ルピナス探偵団の憂愁』 津原泰水 東京創元社 創元推理文庫
『言語都市』 チャイナ・ミエヴィル 早川書房
『ヴェネツィアの恋人』 高野史緒 河出書房新社
『SPレコード蒐集奇譚』 岡田則夫
