読了本ストッカー『復活の日』




2005/12/14読了。

むむむ、面白すぎる!文句無しの 五つ星です。この冬のインフルエンザ騒動を前にし てまさにタイムリーな本でした。
最近のSFに比べ ると表現がとても叙情的ですね。
冷戦構造を背景と しているため多少古びた感はありますが、インフルエンザを隠れ蓑として蔓延する殺人ウィルス、ガスタービン車などSFマインド炸裂です。
後半で、瀕死の科学者がラジオ放送で、科学者の道義的責任に ついて、そして「個々の知性はそれ自体で自立的に 普遍的(ユニバーサル)なのではなく、相互に相補的と考えるべきであります」と語る場面は胸を打ち ます。

初版は昭和50年。記述師が生まれる前から何 ら変わらない世界。SFってすごいと感じさせてく れる傑作です。