読了本ストッカー:殺人鬼沖田総司!……『ウェスタン武芸帳#01異西部の剣士』



2012/12/6読了。

菊地秀行氏の伝奇(?)小説〈ウェスタン武芸帳〉シリーズの第一作目。

なんとなく、単純に幕末に日本を逃れた沖田総司が西部で活躍する「義経=チンギス・ハン説」みたいなやつをイメージしてたんですが……さすが『柳生』の菊地氏、そんなひねりのないものなんか書きません(笑)。

この世界では、幕末は幕府軍が勝利、官軍は壊滅しています。しかもみんなのアイドル沖田総司は、なんと冷徹な殺人狂!
日本を逃れアメリカに向かう坂本龍馬を追って、斉藤一永倉新八山南敬助原田左之助らとフランス軍の潜水艦(!)に乗ってます。
総司だけはもうひとつの世界(我々の世界)があるのを知っているようなのですが……。

坂本龍馬もなんだか変な妖術を使うし、西部には20メートルのティラノサウルスや、15メートルの蠍がいるらしいし!
なんだか大変な世界です。あ、そういえば、アメリ南北戦争はなく、東西戦争が起き、東軍が勝利。西部は大混乱という設定です。
す、すごいなぁ菊地秀行

ラストには土方歳三も乗り込んでくるし、ヴァンパイアも出てくるし、二作目に大期待です!