読了本ストッカー:柳生創世の謎!?……『忍法創世記』



2012/11/4読了。

文庫版も出ているはずですが、早く読みたかったので親本を図書館で借りました。

柳生関係(笑)の本を読んでて、「宗矩・十兵衛・左門・宗冬ばっかりでつまらんなあ」と思ったのが原因。
遡っても石舟斎までなので、柳生の創世くらいまで遡った作品は誰か書いておらんのかいと探してみました。

しかし本書は少し違いました。
時は南北朝合体寸前なのですが、柳生三兄弟vs服部三姉妹の戦い。
柳生三兄弟に協力を申し出るのが将軍家指南役を務める中条兵庫頭長秀。日本の刀術の開祖として位置付けられ、柳生家に刀術をもたらした人物として描かれます。

服部三姉妹に協力するのは、かの世阿弥。服部一族の出身という設定で、怪しげな忍法(下ネタ忍法っつーか)をもたらします。

期待の柳生創世に関しては、大膳永家の名前がさらっと出てくる程度(あらっ?)。
中興の祖・柳生播磨守永珍と中坊は同一人物となっています(普通は兄弟ですよね)。

というわけで、記述師の思いからは期待はずれでしたが、ま、おもしろかったからいいか~。
ちなみに、「中条兵庫頭長秀」でググったら、「兵庫県周辺の頭皮診断」の記事や広告がやたら出てきてビビりました……。