読了本ストッカー:目指す最終形態は「書く仏像」!……『お好みの本、入荷しました#桜庭一樹読書日記』



2012/4/6読了。

ブレード・ランナー』におけるルトガー・ハウアーの名台詞「All those moments will be lost in time,like tears in rain.」を「雨のように涙のように」と字幕訳したバカがいて死ね!と書いてあるエッセイだか小説だかあったんだが……思い出せん(涙)。

桜庭一樹氏の読書日記第三弾。もりもり読む。
ほんとすごく本を読む人だなあ……。
豊崎由美氏が「よく読む人はよく書く人である」と書いていたけど、それを地でいっている。
インプットがアウトプットに直結している、というか。

「とにかく、すごくて、震えた。小説にこんなことができるんですね。小説ってすごくないすか。どうなんすか、これ」

どれだけ書けるか心許ないけれど、よいものをたくさん読んで、先人からも、いまを生きる人たちやいま目の前で起こってることからも影響を受け更新し続けて、とにかく書いて、書いてどこかに向かって進んでいかなくては。そして、いつかなるべき最終形態は、例の、書く仏像(よくわかんないけどなんかすごい感じの)だ。


青柳いづみこ氏が『六本指のゴルトベルク』で紹介していた『悪魔に食われろ青尾蠅』が、創元推理文庫から復刊されているのを発見!

日本探偵小説の父(はじめて知ったけど)森下雨村の釣りエッセイ、「猿候川に死す」というものが紹介されている。広島に「猿候川」という川があって、お、広島に所縁のある人か?と思いきや、「猿候(河童のことね)、川に死す」でした……


『白檀の刑』 莫言 中央公論新社 中公文庫
『ドリアン・グレイの肖像』 オスカー・ワイルド 新潮社 新潮文庫
『さかしま』 J・K・ユイマンス 河出書房新社 河出文庫
『土曜日』 イアン・マキューアン 新潮社
『最初の恋、最後の儀式』 イアン・マキューアン 早川書房
『セメント・ガーデン』 イアン・マキューアン 早川書房
『西瓜王』 ダニエル・ウォレス 河出書房新社
『ビッグフィッシュ#父と息子のものがたり』 ダニエル・ウォレス 河出書房新社
『逃げろ、ボクサー』 山際淳司 角川書店 角川文庫
『聖域』 大倉崇裕 東京創元社 創元推理文庫
『悪い男』 津原泰水 バジリコ
『本の話絵の話』 山本容子 文藝春秋 文春文庫
『アンソロジー人間の情景#01~#08』 文藝春秋/編 文藝春秋 文春文庫
『ラストシーン』 岸田今日子 角川書店 角川文庫
『一人乗り紙ひこうき』 岸田今日子 角川書店 角川文庫
『奇妙な人生』 スティーブン・ドビンズ 扶桑社 扶桑社文庫
『ハマースミスのうじ虫』 ウィリアム・モール 東京創元社 創元推理文庫
『ダブル・スパイ』 ジョン・ビンガム 早川書房
『おんな作家読本』 市川慎子 ポプラ社
『中陰の花』 玄侑宗久
『阿修羅』 玄侑宗久
『死せる少女たちの家』 スティーヴン・ドビンズ 早川書房 ハヤカワ文庫NV
『記憶の家で眠る少女』 ニッキ・フレンチ 角川書店 角川文庫
『消えた娘』 クレイ・レイノルズ 新潮社 新潮文庫
『毒薬の小壜』 シャーロット・アームストロング 早川書房 ハヤカワ文庫HM
『あなたならどうしますか?』 シャーロット・アームストロング
『サムシング・ブルー』 シャーロット・アームストロング
『泣き声は聞こえない』 シーリア・フレムリン 東京創元社
『悪魔に食われろ青尾蠅』 ジョン・フランクリン・バーディン 東京創元社 創元推理文庫
『悲劇週間』 矢作俊彦 文藝春秋 文春文庫
円朝芝居噺#夫婦幽霊』 辻原登 講談社 講談社文庫
『僕はかぐや姫』 松村栄子 福武書店 福武文庫