【記述師文庫堂について】記述師は如何にして探求書リストを作りしか?①

本好きなら必ず(?)作っている<探求書リスト>。
これは、これまでの記録です。 ◆第一期探求書リストの作り方

記述師の探求書リスト作りは、大学生を卒業したあたりに始まりました。
大学時代は<ダ・ヴィンチ>くらいしかブックガイドがなかったのですが、それでも探求書がかなり増えてきてもう覚えていられなくなったのでした。
使ったのは当然のようにエクセル。最初は単純に

「書名」「著者名」「出版社名」「出版形態」

を入力。
「出版形態」とは●●文庫などの叢書名(っていうんでしょうか?)。初期は「ちくま文学の森」などのシリーズ名も入力していました。
牧歌的な時代だったなあ……(遠い目)。

◆第二期探求書リストの作り方

さてそんなある日。探求書リストを眺めていた記述師はふと思いました。
「あれ?この本何で読みたいと思ったんだっけ?」
そうです。探求書が増えてくると「探していた理由」を思い出せなくなることも増えてくるのです。
もちろん単純な理由(トリックがすごいとか)なら思い出せます(思い出せなくても構わないか?)。困ってくるのは、ある一部を読みたい!と思ったとき。
例えばある小説の解説に「実はこの小説に出てくるこの台詞は、他の著者の●●という小説に出典があって……」などと書かれていた場合。前に読んだ本のことを思い出さなければ、「なんで探していたのかな?」とモヤモヤしたまま、大事なとこ(自分にとって)を読み逃してしまうはめになります。

そこで当時の記述師が考え出したのは、

「書名」「著者名」「出版社名」「出版形態」に、「掲載」「ページ数」

の項目を追加すること。つまり「掲載されていた(読もうと思わされた記事の載っていた)雑誌などの書名と号数」、「及びその掲載ページ数」を入力したわけです。
これで探求書リストを見て、掲載雑誌を当たれば「あ~なるほどここが読みたかったのか!」と思い出すことができるようになったのです。

◆第三期探求書リストの作り方

さてそんなある日、探求書リストを眺めて、掲載記事を探していた記述師は、ふと思いました。
「調べんの、め、めんどくさいな……」。
探求書が増えれば、必然的に前述の掲載雑誌も増えます。このときは<ダ・ヴィンチ>だけでしたが、それでも創刊号から数えると相当な冊数に。処分しなければなりません。

そこで、当時の記述師が考え付いたのは、エクセルのコメント機能。

各書名の入力欄にコメントを付け、そこに読みたいと思わされた文章を打ち込むことにしたのです。
……今思えば、想像を絶する作業(さらにヒマ)ですが、そのときはこれがまた楽しかったんですよねぇ。
ただ普段の画面ではコメント非表示にしているので、印刷するときには印刷設定でまとめて印刷にしてました。
ともかくも、これで雑誌も処分できるし、完璧と当時は思ったのでした。

↓↓↓ これが完璧と思っていた「第3期探求書リスト」。コメント、打ってたなぁ。
初期探求書リスト