読了本ストッカー『もしも宇宙を旅したら#地球に無事帰還するための手引き』


2012/1/16読了。

本当に科学に弱いなあと感じる……。

・ソフトタイプの宇宙服は内部を純酸素で地球上の空気と同じ量で満たすと0.2気圧になる。従って、準備なく宇宙服を着込むと低い気圧の影響で、血管内の窒素が泡立ってベンズを起こす。現在は、数時間純酸素を吸い、血液中の窒素が気泡化しないように肺から排出しておく。地球上と同じような割合で酸素+窒素を充填(1気圧)すると、宇宙服が膨れ上がり、動けなくなる。

・例えば月面では、歩くことにより宇宙服が摩擦によってプラスの電荷(陽子)を蓄えてしまう。そのまま宇宙船をさわると、静電気(マイナスの電子)によって電気回路を破損してしまう。

・宇宙服が白いのは、熱や光を散乱させるため。ただし、火星よりも遠くへ行く場合には、非常に温度が低いので、黒っぽい色の宇宙服のほうが都合がよいかもしれない。
・地球に着陸する前に、塩の錠剤と大量の液体を与えられるだろう。塩を摂取することで水分を体内にとどめるのを助け、重力を受けたときには、それが弱い重力であっても、循環系を満たすだけの水分を確保することができる。
・地球を離れると、第一日目から便秘になる可能性が高い。
宇宙旅行は血液の構成や生化学的特徴をも変化させる。赤血球細胞の生産が減って不足するため、貧血が起き、残った赤血球の一部も穴のないドーナツのような形から、球形に近い円盤へと変形してしまう。
・宇宙では虫歯が特別に進行しやすい。虫歯を作るバクテリアは微小重力状態では四十倍から五十倍の速さで増殖する。

ただタイトルに「地球に無事帰還するための手引き」と書いてあるのだから、手順を書いてほしかった。当然そこを期待してたのだが……。