読了本ストッカー『冒険小説の時代』


2011/12/3読了。

『冒険小説ベスト100』を読んだくせに、懲りずに本書。

『過去からの狙撃者』 マイケル・バー=ゾウハー 早川書房 ハヤカワ文庫
『ジャラナスの顔』 ロナルド・ハーディ 早川書房
『非合法員』 船戸与一 講談社
『誇り高き日本人・マルカーノ選手』 藤井薫 恒文社
『日本を愛したスパイ』 NHK取材班/編 NHK出版
『死者の都会』 ハーバート・リーバーマン 角川書店
『33時間』 伴野朗
『九頭の龍』 伴野朗
『マンハッタン魔の北壁』 ブライアン・コフィ 角川書店
ユダヤ・コレクション』 フランク・マクドナルド 新潮社 新潮文庫
『スパイは死に踊る』 フィリップ・ヴァン・リント 角川書店
『伯爵夫人の舞踏会』 ジェラール・ド・ヴィリエ 東京創元社 創元推理文庫
『高く危険な道』 ジョン・クリアリー 角川書店
『ギャンブラー』 レナード・ワイズ 早川書房
『パンドラ抹殺文書』 マイケル・バー=ゾウハー 早川書房 ハヤカワ文庫
『替え玉』 アーヴィング・ウォーレス KKベストセラーズ
『ファイアフォックス』 クレイグ・トーマス パシフィカ
『超音速漂流』 トマス・ブロック 文藝春秋
A-10奪還チーム出動せよ』 スティーヴン・L・トンプスン 新潮社 新潮文庫
『初秋』 ロバート・B・パーカー 早川書房 ハヤカワ文庫HM
『燃える男』 A・J・クィネル 集英社
カディスの赤い星』 逢坂剛
『地獄の読書録』 小林信彦


1978年からの連載で、『大統領に知らせますか?』が新刊で紹介されていることに震撼!

1979年に、
出版流通に詳しく人なら御存知だろうが、いま本はうれないのである。どのくらい売れないかというと、数字を見なければ信じられないくらいで、一部のベストセラーを除くと寒々とした数字が並んでいる。
30年も前から言われてんのか!

「冒険小説」がミステリの枠組みの中で捉えられていることも、時代を感じる……。

『超音速漂流』や『A-10奪還チーム出動せよ』なんかはむちゃくちゃよく見かけますが、
『大統領に知らせますか?』のセリフとして、
「ねぇ、これ知ってる?頭のてっぺんが禿げる人はセクシーで、こめかみが禿げる人は思索型で、つんつるてんに禿げる人は自分をセクシーだとうぬぼれている人なんだって」
「じゃもしぼくの頭のてっぺんが禿げたら、一種の意思表示だと思ってくれるかい?」
……俺は、メガセクシーだな……。