読了本ストッカー『新世紀未来科学』



2011/11/6読了。

SFに登場する科学技術をジャンル別に区分けし、解説を加えていく好著。
最近、類書の『ゲームシナリオのためのSF事典 知っておきたい科学技術 宇宙 お約束110』ってやつを立ち読みしたのですが……本書はレベルが違う!

【第一章 宇宙開発】
<軌道エレベータ>
なんだか一番<現実的な>ハードSFガジェットな気がする軌道エレベータ。近年では「蜘蛛の糸」という傑作がありましたね。

『楽園の泉』 アーサー・C・クラーク 早川書房 ハヤカワ文庫SF

<エキゾチック・プロパルジョン>
聞き慣れない言葉でしたが、未来型の宇宙推進システムの総称とのこと。個人的には、以前から<光帆推進>がお気に入り。

太陽からの光には、地球軌道付近で一平方キロメートルあたり九ニュートンの圧力がある。そのため、もし、非常に薄くて軽く、一平方キロあたり九キログラムしかない鏡を太陽光に対して垂直に立てれば、この鏡は毎秒毎秒一メートルという大きな加速度で動きだす。

とか……かっこえぇ~。
ロバート・L・フォワードの考案した、光帆推進型宇宙船の減速法(減速行程に入る時は、光帆が外周部分と内円部分の二つに切り離され、太陽系から届くレーザー・ビームは外側の巨大なドーナツ状の光帆に反射されて、内円部分の(中略)ペイロード搭載部を減速する。ペイロード部分は、外周光帆に運動量を転換する形で減速され、(中略)静止するのである)がすごい!なるほどね~。

『太陽からの風』 アーサー・C・クラーク 早川書房 ハヤカワ文庫SF
『ロシュワールド』 ロバート・L・フォワード 早川書房 ハヤカワ文庫SF
『最新科学論シリーズ#15最新宇宙飛行論』 矢沢サイエンスオフィス/編 学研
『ソーラーセイル#宇宙帆船とルナカップレース』 三浦公亮/長友信人 丸善

<太陽系開発>
宇宙開発といえば月に火星、彗星の開発ですが、それを順に追います。
<重力井戸が深い(浅い)>という言い方がされていて、<重力井戸>ってガンダム用語かと思ってたんですが、まさかの科学用語だったんか?

『地球帝国』 アーサー・C・クラーク 早川書房 ハヤカワ文庫SF
『彗星の核へ㊤㊦』 グレゴリイ・ベンフォードデイヴィッド・ブリン 早川書房 ハヤカワ文庫SF
『未来宇宙技術講義』 スタンリー・シュミット/ロバート・ズブリン/編 出版文化社
『マーズ・ダイレクト#NASA火星移住計画』 ロバート・ズブリン 徳間書店

<テラフォーミング>

『最新科学論シリーズ#最新テラフォーミング』 矢沢サイエンスオフィス/編 学研
テラフォーミング(異星地球化計画)の夢』 金子隆一 NTT出版

<恒星間飛行>

『宇宙のランデブー』 アーサー・C・クラーク 早川書房 ハヤカワ文庫SF
『タウ・ゼロ』 ポール・アンダースン 東京創元社 創元SF文庫
『銀河旅行』 石原藤夫 講談社 講談社ブルーバックス
『銀河旅行#02』 石原藤夫 講談社 講談社ブルーバックス
『《光世紀世界》への招待#近距離の恒星をさぐる』 石原藤夫 裳華房

<宇宙改造>
宇宙改造といえば、<ダイソン・スフィア>と<リングワールド>!

『リングワールド』 ラリイ・ニーヴン 早川書房 ハヤカワ文庫SF
『時間外世界』 ラリイ・ニーヴン 早川書房 ハヤカワ文庫SF
『ジーリーシリーズ#虚空のリング㊤㊦』 スティーヴン・バクスター 早川書房 ハヤカワ文庫SF

【第二章 医学】
<人工冬眠>

『赤い惑星への航海』 テリー・ビッスン早川書房 ハヤカワ文庫SF

<臓器移植>

<サイボーグ>
サイボーグを人間がコントロールする(頭脳を残す)とした場合、

どう考えてもサイボーグという選択肢には将来性があるとは言いがたいのである。それでもなお、自らをサイボーグ化する人々が出現するとすれば、それはもはや、自らを進化の可能性に捧げる深いイデオロギー的動機にもとづく行動と言えよう。

と結論づけているところが面白い。

『マン・プラス』 フレデリック・ポール 早川書房 ハヤカワ文庫SF

<ヒト・クローン>

ブラジルから来た少年』 アイラ・レヴィン 早川書房 ハヤカワ文庫SF

<性転換>

<脳移植>

『爆発星雲の伝説(「断片」収録)』 ブライアン・W・オールディス 早川書房 ハヤカワ文庫SF

<不老不死>

【第三章 生命科学
<有用生物の創生>

<動物の知性化>

<絶滅動物の復活>

<バイオハザード>

『レッド・デス』 マックス・マーロウ 東京創元社
『窒素固定世界』 ハル・クレメント 東京創元社 創元SF文庫
『ホット・ゾーン』 リチャード・ブレストン 飛鳥新社
『ダスト』 チャールズ・ペレグリーノ ソニーマガジンズ

<人工進化>

<宇宙生物学>



アンドロメダのA』 フレッド・ホイル/ジョン・エリオット 早川書房 ハヤカワ文庫SF
『銀河を呼ぶ声』 石原藤夫 徳間書店 徳間文庫
『ファースト・コンタクト#地球外知性体と出会う日』 金子隆一 文藝春秋 文春新書

【第四章 コンピュータ/ロボット工学】
<人工知能>

機械によって知能を再現するという発想そのものはきわめて古く、神話伝説の時代を別にしても、十二世紀にはすでに、アラビアの占星術師たちが哲学的思索を代行する計算装置を研究していたという。

すごいな人間。

『未来の二つの顔』 ジェイムズ・P・ホーガン 東京創元社 創元SF文庫
『HAL伝説#二〇〇一年コンピュータの夢と現実』 デイヴィッド・G・ストーク 早川書房

<究極のコンピュータ>

『量子宇宙干渉機』 ジェイムズ・P・ホーガン 東京創元社 創元SF文庫

<汎用人型ロボット>

<特殊環境ロボット>

『生物機械工学』 広瀬茂男 工業調査会
『巨大ロボット誕生#最新ロボット工学がガンダムを生む』 鹿野司 秀和システム

<マイクロ/ナノ・マシン>

『無限アセンブラ』 ケヴィン・アンダースン/ダグ・ビースン 早川書房 ハヤカワ文庫SF
『造物主の掟』 ジェイムズ・P・ホーガン 東京創元社 創元SF文庫
『造物主の選択』 ジェイムズ・P・ホーガン 東京創元社 創元SF文庫

<フォン・ノイマン・マシン>

【第五章 情報/通信】
<ネットワーク社会>

<新メディア>

<新伝送媒体>

『タイムスケープ㊤㊦』 グレゴリイ・ベンフォード 早川書房 ハヤカワ文庫SF

<メモリー媒体>

<人工言語>

<脳/コンピュータ連接>

<情報生命>

『電脳生物たち#超AIによる文明の乗っ取り』 ハンス・モラヴェック 岩波書店

<情報理論>

『年刊SF傑作選#01(「わたしを創ったもの」収録)』 R・C・フェラン 東京創元社 創元SF文庫
マックスウェルの悪魔#確率から物理学へ』 都築卓司 講談社 講談社ブルーバックス

【第六章 エネルギー】
<核エネルギー>

<太陽エネルギー>

<量子ブラックホール>

ノウンスペースシリーズ#太陽系辺境空域』 ラリイ・ニーヴン 早川書房 ハヤカワ文庫SF
『八世界シリーズ#へびつかい座ホットライン』 ジョン・ヴァーリイ 早川書房 ハヤカワ文庫SF
『バービーはなぜ殺される(「ブラックホールロリポップ」収録)』 ジョン・ヴァーリイ 東京創元社 創元SF文庫

<対消滅>

<フリー・エネルギー>

『神々自身』 アイザック・アシモフ 早川書房 ハヤカワ文庫SF
『エネルギー救出作戦(「ネゲントピア」収録)』 堀晃 新潮社 新潮文庫

【第七章 環境】
<都市>

<人口>

<環境汚染>

<地球温暖化>

『物体O(「極冠作戦」収録)』 小松左京 角川春樹事務所 ハルキ文庫

<気象制御>

『天候改造オペレーション』 ベン・ボーヴァ 東京創元社 創元SF文庫

<宇宙的カタストロフィ>

『バケツ一杯の空気』 フリッツ・ライバー 福武書店 サンリオSF文庫
『地球最後の日』 フィリップ・ワイリー/エドウィン・バーマー 東京創元社 創元SF文庫
『大絶滅。』 金子隆一 実業之日本社

【第八章 ファーアウト物理】

<慣性中和>

『質量の起源』 広瀬立成 講談社 講談社ブルーバックス

<反重力>

『時の果ての世界』 フレデリック・ポール 早川書房 ハヤカワ文庫SF

<フィールド推進>

<テレポーテーション>

『無常の月(「脳細胞の体操#テレポーテーションの理論と実際」収録)』 ラリイ・ニーヴン 早川書房 ハヤカワ文庫SF

<ワープ航法>

『ダイノサウルス作戦』 豊田有恒 角川春樹事務所 ハルキ文庫
『タイム・シップ』 スティーヴン・バクスター 早川書房 ハヤカワ文庫SF

<タイムマシン>

<人間原理>

なんといっても巻末の<本書で紹介したSF関連作品リスト>が秀逸。
各項目別にタイトルや出版形態が記載されており(各社文庫の整理番号まで記載されているのはやり過ぎとしても)、さらに文中で言及のあったシリーズものリストまでまとめられており、まさにかゆいところまで手が届く親切設計!やはりブックガイドはこうでなくちゃ!