読了本ストッカー『彷徨える帝㊦』


2011/10/6読了。

<黒色尉><白色尉><父尉>の三つの能面の争奪戦もいよいよ後半戦。
人間関係、能面の移動とも、多少こんがらがりますが……まあ『柳生武芸帳』ほどではありません(笑)。一覧表にしなくても、追える程度です。

しかし、山の民、天皇家、ときて、主人公の出生の秘密ときたら……どうしても隆慶一郎氏の影が……。網野史観(という言い方が正しいのかどうかも異論があるのでしょうが)がそれだけ魅力的だったということでしょうか?

しかし、馬借車借らの一揆やら、経済問題から読み解くなど、興味深いエピソードがいっぱいで楽しく読めました。