読了本ストッカー『彷徨える帝㊤』



2011/10/5読了。

初・安部龍太郎氏作品です。
関ヶ原連判状』など伝奇時代小説が有名ですね(読んでないけど)。

時代は室町幕府六代将軍足利義教の治世。
長年対立をしてきた鎌倉公方足利持氏と、一触即発の状況にある義教は、幕府を崩壊させるほどの力を持つという、後醍醐帝の手による能面<黒色尉>の探索を朝比奈範冬に命じます。

また南朝の後裔たる小倉宮を奉じる北畠道円は、弟子の北畠宗十郎に<黒色尉>の探索を命じます。
範冬の地元今川家をはじめ、鎌倉公方家、四識の家々、果ては島津、琉球、ついには内裏まで巻き込んでの争奪戦が巻き起こります。