2011/2/4読了。
久しぶりの山風作品。伝奇的ではありますが、意外と
歴史小説的な展開。あれ?もっとグッチョングッチョンな話かと思ってたんですが……。
本書の秀吉の原動力は、
お市の方。
彼女に対する思慕の念がすべてに優先します。
前半は
竹中半兵衛、後半は
黒田官兵衛が壮大な知略で秀吉を支えますが、半兵衛が一枚上手かな。物事の裏の裏のそのまた裏の裏の裏くらいまで読みます(笑)。
しかし段々秀吉がその本領を発揮。どこまでが策略で、どこまでが偶然なのか……わからないくらいの運(笑)を発揮しはじめます。
上巻は
本能寺の変、
清洲評定までです。