読了本ストッカー『逆説的#十三人の申し分なき重罪人』




2010/12/20読了。
久々に、職人・鳥飼非宇氏の連作短編集です。
綾鹿市の所轄刑事、五龍神田(ごりゅうかんだ)刑事が、ホームレスの「たっちゃん」こと田中辰也、「じっとく」こと十徳次郎(つなしとくじろう)の助けを借りながら、事件を解決します。
こう書くとほのぼのミステリっぽいですが……まあ、読んでのお楽しみ(笑)。最初は「じっとく」の出す(というか、つぶやくというか)ヒントから五龍刑事が解決を導きだし、それがさらにどんでん返し、というプロットが続くのですが、突然五龍刑事が本当に解決してみたり(本人が一番驚く)、手を替え品を替えだまくらかしてくれます。

◆「獅子心中の脅迫者」
◆「火中の栗と放火魔」
◆「堕天使はペテン師」
◆「張り子の虎で窃盗犯」
◆「ひとりよがりにストーカー」
◆「敬虔過ぎた狂信者」
◆「その場しのぎが誘拐犯」
◆「目立ちたがりなスリ師」
◆「予見されし暴行魔」
◆「犬も歩けば密輸犯」
◆「虫が好かないテロリスト」
◆「猫も杓子も殺人鬼」
◆「申し分なき愉快犯」