読了本ストッカー『弥勒の掌』

弥勒の掌 (文春文庫)弥勒の掌 (文春文庫)
著者:我孫子 武丸
販売元:文藝春秋
(2008-03-07)

2010/5/7読了。





自らの浮気の結果冷えきった夫婦関係。そんな中突然妻が姿を消す。夫は「あぁ、ついに出ていったんだな」と考え、探したりはしない。ついでに妻の服なんかも整理してしまう。
そこへ刑事が訪ねてきて、自らが妻を殺したのではないかと疑われていることを知る(うげぇ!)というストーリー。
<妻の失踪>というガジェットは、よく聞く(ような気がする)設定ですが……。

本書を何で買おうと思ったのか覚えてなかったんですが、『本格ミステリベスト10』でランクインしていたのでチェックしていたようです。記述師は、本格ミステリ第一世代はほとんど読んでなくて、我孫子氏に至っては、『8の殺人』と『探偵映画』を読んだだけです。『探偵映画』は非常に面白かったのですが、『8の殺人』は記述師的にはいただけず、ずいぶんご無沙汰していました。

本書も、裏表紙の解説に<驚天動地のトリック>という煽り文句がかかれていますが、それは言い過ぎ。ただよく練られているのでおもしろいですが。