読了本ストッカー『ニセモノ師たち』

ニセモノ師たち (講談社文庫)ニセモノ師たち (講談社文庫)
著者:中島 誠之助
講談社(2005-07-12)

2009/9/25読了。

 

 

 

本書は<本の雑誌>の一般読者の紹介で知ったはず。たぶん。

記事が見つからないので確かじゃないですけど。ご存知、「なんでも鑑定団」のレギュラー中島誠之助氏のエッセイです。

北森鴻氏の<冬狐堂>シリーズなどでよく出てくる用語が頻出です。森博嗣氏も骨董品を見たときに「これにはいくら出せる」と思うことができるように自分の中に基準を持たなければならない……というようなこと(たぶん……。)を書かれていますが、中島氏も同様なことを言っています。

まあ、記述師はさすがに骨董には手を出しませんが……。<ニセモノ>というのは、<ホンモノ>を知り尽くした者が、その全勢力を挙げて造り出して、初めて<ホンモノ>に迫る<ニセモノ>になるのであって、ただのニセモノは箸にも棒にもかからないということかなあ。