瀬名秀明ロボット学論集
著者:瀬名 秀明
販売元:勁草書房
発売日:2008-12-12
2009/3/29読了。
読むのに1ヶ月以上かかってしまいました。重くて通勤電車じゃなかなか読めないし。<ロボット>のカテゴリを新設しようかなぁと思わせるぐらい刺激的な本でした。以下は本文中や註で言及された書籍。読みたいなぁと思うものをあげてみました。多い!
<第1章SFとロボティクス> 日本ロボット学会の記念学術講演会での講演をまとめたもの。
- 『知能の謎 認知発達ロボティクスの挑戦』 けいはんな知能発生学研究会編 講談社ブルーバックス
- 『日本ロボット創世記1920~1938』 井上晴樹 NTT出版
- 『日本ロボット戦争記1939~1945』 井上晴樹 NTT出版
<第2章「ロボット学」の新たな世紀へアシモフ「ロボット工学の三原則」の受容と発展>
- 『われはロボット 決定版』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
- 『電脳惑星①ロボット・シティを探せ!』 アイザック・アジモフ M・P・キュービ=マクダウェル 角川文庫
- 『変わる!』 アチザック・アシモフ 河出文庫
- 『ロボットの魂』 バリントン・J・ベイリー 創元SF文庫
- 『光のロボット』 バリントン・J・ベイリー 創元SF文庫
- 『ロボットの時代決定版』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
- 『ロボットと帝国㊤㊦』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
- 『母なる地球』『夜来たる』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
- 『火星人の方法』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
- 『サリーはわが恋人』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
- 『鋼鉄都市』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
- 『地球は空地でいっぱい』『はだかの太陽』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
- 『停滞空間』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
- 『木星買います』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
- 『聖者の行進』 アイザック・アシモフ 創元推理文庫
- 『SFミステリ傑作選』『変化の風』『ゴールド黄金』 『夜明けのロボット』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
- 『サリーはわが恋人』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
- 『地球は空地でいっぱい』 アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫SF
<第3章『デカルトの密室』特別講義> 早稲田大学理工学部での講義とけいはんな社会的知能発生学研究会での発表をまとめ再構成したもの。
- 『法月綸太郎ミステリー塾海外編 複雑な殺人芸術』 法月綸太郎 講談社
- 『自由は進化する』 ダニエル・C・デネット NTT出版
- 『科学の最前線で研究者は何を見ているのか』 瀬名秀明 日本経済新聞社
- 『英語にも主語はなかった』 金谷武洋 講談社選書メチエ
- 『あたりまえだけど、とても大切なこと 子供のためのルールブック』 ロン・クラーク 草思社
- 『共感する女脳、システム化する男脳』 バロン・コーエン NHK出版
- 『風土 人間学的考察』 和辻哲郎 岩波文庫
- 『人間の学としての倫理学』 和辻哲郎 岩波文庫
- 『イノセンス創作ノート 人形・建築・身体の旅+対談』 押井守 徳間書店
<第4章オリジナルとコピーのはざまで ゴーストが宿る場所>
- 『サイボーグ・フェミニズム増補版』 ダナ・ハラウェイほか 水声社
- 『境界知のダイナミズム』 瀬名秀明ほか 岩波書店
- 『恋愛の不可能性について』 大澤真幸 ちくま学芸文庫
- 『世界の共同主観的存在構造』 廣松渉 講談社学術文庫
- 『ウィトゲンシュタインのパラドックス規則・私的言語・他人の心』 ソール・A・クリプキ 産業図書
- 『フィロソフィア・ロボティカ 人間に近づくロボットに近づく人間』 櫻井圭記 毎日コミュニケーションズ
<第5章『デカルトの密室』/21世紀本格/クイーン>
<第6章ためらい迷うロボット>
- 『岩波講座ロボット学①』 岩波書店
- 『ロボットの天才』 高橋智隆 メディアファクトリー
- 『ものづくり革命』 ニール・ガーシェンフェルド ソフトバンククリエイティブ
- 『月間たくさんのふしぎ ぼくたちのロボット』 瀬名秀明 福音館書店
- 『ハートのタイムマシン!瀬名秀明の小説/理科倶楽部』 瀬名秀明 角川文庫
- 『生物から見た世界』 ユクスキュル/クリサート 岩波文庫
<第7章「境界知」とVR>
<第8章「未来からの声」が聞こえるか?>
<第9章ロボット共存社会とヒューマニティ>
和辻(哲郎)は倫理学についてこう述べているのだー倫理学とは「倫理とは何であるか」と問うことである、と。倫理学と同じようにロボット学もこの自己参照性を内包している。「問う」という行為には問う側と問われる側が存在する。この関係性こそが、ロボット学を倫理と分かちがたいものにする本質なのではないか。
この部分が平和学にもつながるなぁとなんとなく黙考。今現在存在していない「平和」について学ぶ平和学、平和研究がね。
<第10章呼吸と生命と物語について21世紀は科学が文学となるのか、文学が科学になるのか?>
- 『独創は独走なり』 加藤一郎 講談社
- 『「情報」を学び直す』 石井健一郎 NTT出版
- 『コミュニケーションロボット 人と関わるロボットを開発するための技術』 石黒浩 オーム社
- 『生命とは何か 物理的にみた生細胞』 エルヴィン・シュレーディンガー 岩波文庫
- 『不可解な秘密 自然のための、そして自然に抗する闘いとしての科学』 エルヴィン・シャルガフ 法政大学出版局
- 『ヘラクレイトスの火 自然科学者の回想的文明批判』 エルヴィン・シャルガフ 岩波同時代ライブラリー
- 『物理学は越境する ゲノムへの道』 和田昭允 岩波書店
- 『批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義』 廣野由美子 中公新書
- 『煩悩の文法 体験を語りたがる人びとの欲望が日本語の文法システムをゆさぶる話』 定延利之 ちくま新書
- 『治療を超えて バイオテクノロジーの幸福と追求』 レオン・R・カス編著 青木書店
- 『エンハンスメント論争 身体・精神の増強と先端科学技術』 土屋敦 社会評論社
- 『ポスト・ヒューマン誕生』 レイ・カーツワイル 日本放送出版協会
- 『それでもヒトは人体を改変する 遺伝子工学の最前線から』 グレゴリー・ストック 早川書房
- 『人間の終わり バイオテクノロジーはなぜ危険か』 フランシス・フクヤマ ダイヤモンド社