読了本ストッカー:刺激的!……『瀬名秀明ロボット学論集』

瀬名秀明ロボット学論集瀬名秀明ロボット学論集
著者:瀬名 秀明
販売元:勁草書房
発売日:2008-12-12


 


 


2009/3/29読了。


読むのに1ヶ月以上かかってしまいました。重くて通勤電車じゃなかなか読めないし。<ロボット>のカテゴリを新設しようかなぁと思わせるぐらい刺激的な本でした。以下は本文中や註で言及された書籍。読みたいなぁと思うものをあげてみました。多い!


 <第1章SFとロボティクス> 日本ロボット学会の記念学術講演会での講演をまとめたもの。



 <第2章「ロボット学」の新たな世紀へアシモフ「ロボット工学の三原則」の受容と発展>



<第3章『デカルトの密室』特別講義> 早稲田大学理工学部での講義とけいはんな社会的知能発生学研究会での発表をまとめ再構成したもの。



<第4章オリジナルとコピーのはざまで ゴーストが宿る場所>



<第5章『デカルトの密室』/21世紀本格/クイーン>



<第6章ためらい迷うロボット>



<第7章「境界知」とVR>



<第8章「未来からの声」が聞こえるか?>


<第9章ロボット共存社会とヒューマニティ>




和辻(哲郎)は倫理学についてこう述べているのだー倫理学とは「倫理とは何であるか」と問うことである、と。倫理学と同じようにロボット学もこの自己参照性を内包している。「問う」という行為には問う側と問われる側が存在する。この関係性こそが、ロボット学を倫理と分かちがたいものにする本質なのではないか。


この部分が平和学にもつながるなぁとなんとなく黙考。今現在存在していない「平和」について学ぶ平和学、平和研究がね。



<第10章呼吸と生命と物語について21世紀は科学が文学となるのか、文学が科学になるのか?>