タマや (河出文庫)
著者:金井 美恵子
販売元:河出書房新社
発売日:1999-06
2009/3/12読了。
久しぶりの金井美恵子作品。いわゆる<目白四部作>は、『小春日和』『文章教室』を読んでから中断していました。というか見つからなかっただけなんですけど。
本書の見返しをみると、河出文庫のラインナップとして赤坂真里、角田光代、佐藤亜有子、篠原一、笙野頼子、鈴木清剛、中原昌也などなど、<ザ・文藝>とでも言える(記述師の先入観ですが)作家たちがずらり。しかし、唯一肌があう作家が金井氏なのでした。
『小春日和』の後日談である『私が知っている彼女』以来、久々。<目白五部作>になったのかなあ。『小春日和』の主人公であった桃子とおばさんも出てきて、もしかしたら『小春日和』に夏之って出てきたのかな?覚えてないけど。一文の長さが決定的に違うけど、妙に細かい生活のディテールとか、樋口有介とイコールに見えてしまう記述師なのでした。