読了本ストッカー:高野氏、ワ州に潜入す。……『アヘン王国潜入記』

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)アヘン王国潜入記 (集英社文庫)
著者:高野 秀行
販売元:集英社
発売日:2007-03


 


 


2008/12/18読了。


高野秀行氏の著作は、『怪獣ムベンベを追え!』『ワセダ三畳青春記』『ミャンマーの柳生一族』に次いで4作目。


読んでいる順番が年代順でないのですが(別にそうする必要もないけれど)、本書を読んだ後に『ミャンマーの柳生一族』を読んだほうが良かったかな?
ミャンマーの柳生一族』ほど笑いはありませんが(ニヤニヤしてしまう場面は山ほどありますが)相変わらず飄々としている高野氏です。ジャーナリズムに凝り固まることもなく、溶け込もうとはするが、でも<異邦人>であることは理解しているという絶妙な距離感が素敵ですね。


ビルマといえば『ビルマの竪琴』くらいしか知らないし、アウン・サン・スー・チーといえば民主化の旗印にして絶対善としか認識していなかった、自らの浅はかさに気づかされる本でした。