中公文庫
2008/9/12読了。
ディズニーでも『ムーラン』として映画化された、花木蘭を主人公とした小説。
花木蘭自身は伝説上の人物らしいですし、伝奇小説と言えるかなとも思っていたのですが、隋代自体が俯瞰で捉えられているので、歴史小説かなあ。
主人公とはいえ、花木蘭よりも各登場人物がクローズアップされていて、隋末の最強兵団<河南討捕軍>が登場し、張須陀、秦叔宝、賀廷玉、羅士信、花木蘭ら集うのは半分を過ぎてから。田中氏の初中国ものということもあってか、幾分詰め込みすぎな感じでしょうか?
『ヤンレディゼネラルズ』の訳出を待っているんですけど。まだですよね?記述師の中では、田中芳樹氏が北村薫師とかぶる印象があります。なんとなく、教師的なところとか・・・語り口とか。