ガイ・ブースビー 小学館文庫
2007/10/19読了。
菊池秀行氏による翻訳です。てっきり翻案かと思ってましたが(笑)。ま、あまりといえばあまりなカバー。菊地氏のオリジナル作品に見える!
1896年、100年前の作品なんですね。ピカレスク小説なのでニコラ博士は無敵です。語り手はウィルフレッド・ブルース、ニコラ博士の相棒として雇われた男。ストーリーとしては、あ、オビに書いてありますね。「不老不死の秘術を求めて、魔都上海からチベットの山奥へ!」。
あとがきにあるように黄禍主義が色濃くでている作品。まあ「中国人を出してはならない」という注意書きのある分野もあるくらいですからね・・・。解説で紹介されているドイルの『クルンバーの謎』も面白そうでした。