読了本ストッカー:森博嗣の思考をちょっと見てみる。……『すべてがEになる』

すべてがEになる―I Say Essay Everyday


森博嗣  幻冬舎文庫


2007/9/4読了。


森博嗣氏は大学生のときはまって以来、かなりコンスタントに読んでいます。幻冬舎のエッセイシリーズも、その昔ソフトカバーのものを何冊か読みましたが、売っちゃったので再読。105円で見つけたら買うようにしています(案外ないんだよね)。


本書は1998年の日記です。記述師が大学生のとき、リアルタイムでHPの日記をみてました。当時は大学にしかパソコン無くて(win3.1でした)大学の情報センタ(森表記)でみてましたねぇ。作品自体ではなく作者のプライベートにもアプローチしたのはこれが最初。最後かもなぁ。<活字倶楽部>を読んでるだけでいっぱいいっぱいとも言えますね(笑)。


「ビジネスという言葉を悪い意味で使わない」とか「エリートという言葉も悪い意味で使わない」とか・・・その他もろもろ随分影響を受けました(笑)。子どもや仕事を持った今となっては・・・



徹夜して〆切ぎりぎりまで仕事をすることは、終わったときの達成感があったりするので、これは、趣味としてはわりと愉快なのですが、単なる自己満足に過ぎません。
できあがったものを客観的に見る必要があります。能率が悪いばかりでなく、品質も保てないでしょう。「仕事に達成感を求める」ことを、森よりも上の世代は当たり前のように口にしますが、いかがでしょうか? 「やりがいのある仕事」というフレーズははたして本当なのでしょうか?
森は子供たちに「勉強が好きになれ」なんて絶対に言いません。仕事も勉強も、本来苦しいものです。しかし、苦労をして、成し遂げて、達成感を味わうために存在しているものではありません。山は坂道が辛いから上がるのではありません。何が得られるのか、という客観性を常に持つべきでしょう。


とか・・・



子供たちに、「いろいろなことを経験させる」といった言葉をよく耳にしますが、森は「させる」のは反対で、「いろいろな経験」など必要ないと思います。子供にさせるくらいだったら、まずお父さんお母さんが、いろいろな経験をしてみましょう。その話を子供にしてあげてください。子供はそれがしたくなるでしょう。「したくなる」ことがきっと大切のなのです(たぶんね)。


とか気になりますね。子どもに見せてもよい背中になっているかな~?