待ってました!文庫化メモ。と<グランパ>シリーズ。

ダ・ヴィンチ 2007年 09月号 [雑誌]


もう10月号が発売されそうな時期ですね・・・。
今月はこれといって気になる文庫化情報がなかったのでした。


 


 


活字倶楽部 2007年 09月号 [雑誌]


活字倶楽部』の特集は「ヴァンパイア・カタログ!」
しかしなぜに<ドラキュラ戦記>シリーズが載ってないのか!


 


 



お盆に実家に帰省したとき、自室を漁っていると鈴木浩彦氏の〈グランパ〉シリーズを発見。久々にじっくりと読んでしまいました。


グランパのふしぎな薬 』『グランパ対ゲーム星人』『グランパ地底の国へ』『グランパの四次元ロッカー』『グランパと宇宙のプリンセス』の5作品。


すごいはまったなぁ。今でも読むとワクワクします。たった5作ですが、記述師の読書の好みはこのシリーズで決まった気がします。グランパとはそのまんま、「わしはおじいちゃんとはよばれたくない!」というおじいちゃんのこと。21世紀に生きる彼が、孫に自分の子ども時代のことを語るシリーズです。とはいっても、マンガ好き、SF好き、チョコレート好き、と子どものようなおじいちゃんですから、ホラ話(?)の連続!



『グランパの不思議な薬』は、巨大カタツムリ型の異星人から加速剤をもらったグランパ少年が、プロ野球(小学生なのに)にデビューする話。“加速剤”がすでにSFですし(あ、その前の異星人もか)、その野球チームの元監督が塚原ト伝の子孫だし! この本で塚原ト伝とか初めて知ったはず。加速剤を飲むと、世界が遅く見えるっていうお約束に初めて触れたのも本書でした。


『グランパ対ゲーム星人』は、戦争ゲームの強い対戦相手を探して、宇宙をさすらうゲーム星人に、地球代表として選ばれたグランパ少年が挑む話。脳波でコントロールするゲームとかすごい興奮したなぁ。グランパは将棋がむちゃくちゃ強かったので、ゲーム星人に見出されたという設定なのですが、その強くなった理由も、仙人に鍛えられたというもの。将棋をする仙人たちを見ている間にスモモが何度も生っては枯れるというお約束のエピソードもあり、予想通り未来に行ってしまって、タイムマシンに乗ったり、タイムパラドックスの問題なんかもドンドコでてきて・・・ふう(興奮してちょっと疲れた)。


『グランパ地底の国へ』は、昼寝をしている間にアリになってしまったグランパ少年が、神の使いとしてアリ帝国の繁栄に寄与する話。グランパ版『百年の孤独』というか・・・(言いすぎ)。


『グランパの四次元ロッカー』は、パラレルワールドとかタイムパトロールとか(だんだん短くなってきたな・・・)。


『グランパと宇宙のプリンセス』は、もう恥ずかしくなるくらいのラブストーリー(?)。宇宙艦隊戦とか出てきますし、テレキネシスとか。


全部に共通するのが“帰らずの森”という設定。ここに何か不思議な力があって、なにかというと帰らずの森に逃避するグランパ少年が冒険に出るきっかけとなるのです。

いやぁ、幸せな少年時代だったなぁ(しみじみ)。


なんでこんな話になったのかわかりませんが・・・現在は品切れ絶版の様子(そりゃそうだよな)ですが、図書館などで探して読んでみる価値はあると思います!実は挿絵は村上豊だしね。