読了本ストッカー:ちょっと小ぶりな『六色金神殺人事件』……『蜃気楼・13の殺人』

蜃気楼・13の殺人


2006/11/6読了。


村興しのイベント最中の殺人に、古文書どおりの殺人といえば藤岡真の伝奇ミステリ『六色金神殺人事件』を思い出します(なんと絶版?)。
本書は、著者の山田正紀氏が文庫化を拒み続けていた作品だったようです。新保博久氏の解説によると「名探偵への不信感」が理由ではないかとの指摘。登場人物が誰もすべての真相にたどりつけない作品は私の好みなのでこれでいいと思うんだけどなあ。
山田氏の作品はSFは読んでいるんですが、ミステリは未読も多いので、さしあたって『人喰いの時代』を探すとしましょう。