読了本ストッカー2008
殉教カテリナ車輪 (創元推理文庫)著者:飛鳥部 勝則販売元:東京創元社発売日:2001-07 2008/12/25読了。 2008年ラストの読了本は本書でした。第9回鮎川哲也賞受賞作品です。 飛鳥部勝則氏作品は初ですね。美術館の学芸員矢部直樹は、妻に似た女性の絵を描…
予告された殺人の記録 (新潮文庫)著者:G. ガルシア=マルケス販売元:新潮社発売日:1997-11 2008/12/22読了。 ガルシア=マルケス作品は、『族長の秋』に次いで2冊目。改行もなく、かぎかっこもなかった『族長の秋』に比べればむちゃくちゃ読みやすいです。 …
アヘン王国潜入記 (集英社文庫)著者:高野 秀行販売元:集英社発売日:2007-03 2008/12/18読了。 高野秀行氏の著作は、『怪獣ムベンベを追え!』『ワセダ三畳青春記』『ミャンマーの柳生一族』に次いで4作目。 読んでいる順番が年代順でないのですが(別にそ…
家康入神伝―江戸魔道幻譚 (ハルキ・ホラー文庫)著者:橋本 純販売元:角川春樹事務所発売日:2000-08 2008/12/12読了。 確か同じハルキ・ホラー文庫の朝松健氏『魔障』の巻末広告で知った本書。結構期待大で読み始めたのですが……タイトルどおり、なんかしょ…
妖棋伝 (春陽文庫)著者:角田 喜久雄販売元:春陽堂書店発売日:1991-09 2008/12/10読了。 三田主水氏の時代伝奇もの専門サイト<主水血笑録>の企画、<入門者向け時代伝奇小説五十選>に、『風雲将棋谷』、『髑髏銭』と共に紹介されていた本書。 角田喜久雄と…
江戸役者異聞 (河出文庫)著者:山本 昌代販売元:河出書房新社発売日:1993-07 2008/12/8読了。 記述師的<魔人>、澤村田之助をめぐるお話です。皆川博子氏の『花闇』、北森鴻氏の『狂乱廿四考』に次いで3作品目。 本書の特徴は「何も解明されない」というと…
四畳半神話大系 (角川文庫)著者:森見 登美彦販売元:角川書店発売日:2008-03-25 2008/12/5読了。 『太陽の塔』に比べると、ファンタジー濃度が若干弱まっていますが(そうか?)、記述師的にはかなりオモロいです。「新入生のとき、別のあのサークルに入っ…
ウロボロスの波動 (ハヤカワ文庫 JA)著者:林 譲治販売元:早川書房発売日:2005-09-22 2008/12/4読了。 林譲治氏の作品は『記憶汚染』『侵略者の平和』『暗黒太陽の目覚め』『大赤斑追撃』を読んでいます。結構読んでるな……。特に『侵略者の平和』や『暗黒…
クリスマス・プレゼント (文春文庫)著者:ジェフリー ディーヴァー販売元:文藝春秋発売日:2005-122008/11/29読了。 <リンカーン・ライム>シリーズを沢山読んだ気でいましたが、調べてみるとたった4冊(上下巻ですから、作品数としては2作品)!そ、そんな…
三人のゴーストハンター―国枝特殊警備ファイル (集英社文庫)著者:我孫子 武丸/ 田中啓文 / 牧野修販売元:集英社発売日:2003-09 2008/11/21読了。 出張先のブックオフでようやく発見し購入。これだから地方のブックオフは気が抜けない(笑)。 国枝特殊警…
ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)著者:姫野 カオルコ販売元:角川書店発売日:2007-02おすすめ度:クチコミを見る2008/11/14読了。 こ、これはすごい……絶句の恋愛小説です! 記述師の姫野作品履歴は『変奏曲 (角川文庫)』くらいで止まっていまして、最近は若干エ…
Q&A (幻冬舎文庫)著者:恩田 陸販売元:幻冬舎発売日:2007-04おすすめ度:クチコミを見る 2008/11/9 読了。 郊外型巨大ショッピングセンターで突如パニックが起き、多くの死傷者がでます。パニックに巻き込まれた者、家族が巻き込まれた者、外からみて…
鳥玄坊―ゼロから零へ (講談社文庫)著者:明石 散人販売元:講談社発売日:2002-09おすすめ度:クチコミを見る 2008/11/6読了。 『鳥玄坊〈1〉根源の謎 (講談社文庫)』『鳥玄坊―時間の裏側 (講談社文庫)』に続く<鳥玄坊三部作>の最終巻です。 このシリーズは…
血族 (文春文庫 や 3-4) 山口瞳文春文庫 2008/11/4読了。 山口瞳氏は初挑戦。『江分利満氏の優雅な生活 (新潮文庫)』は、タイトルだけは聞いたことあったけど、山口氏作品なんですねぇ。『文庫王国2007』で桜庭一樹氏が次のように書いていたので知りました。…
工作少年の日々 (集英社文庫 も 24-2) 森博嗣集英社文庫 2008/10/28読了。 さあ、困った!『弥勒』を読むのを諦めたので、出張先で読むものがなくなりました。そこで急遽書店にて、前から読みのがしていた本書を購入。まあ書店に行くのが仕事だしね。 森博嗣…
雲雀 (文春文庫 さ 32-4) 佐藤亜紀文春文庫2008/10/19読了。 ついにやって参りました!超弩級の傑作『天使』の続編。本書は連作短編集となっています。 ◆「王国」 ・・・オーストリア軍に所属し、前線で働くオットーとカールのメニッヒ兄弟は<感覚>の持ち主…
天使 (文春文庫) 佐藤亜紀文春文庫2008/10/17再読了。 実は、続編の『雲雀』を読み始めたのですが、どうやら『天使』の内容を思い出したほうが楽しく読めると思い、再読しました。何度読んでも読み応えのある作品です。『バルタザールの遍歴 (文春文庫)』は…
黄色い目の魚 (新潮文庫) 佐藤多佳子新潮文庫2008/10/8読了。 佐藤多佳子氏作品は初めてです。<ダ・ヴィンチ>なんかでよく見かけていたので、読んでみました。 村田みのりはイラストレーターの叔父を持つ高校生。木島はサッカー部に所属する高校生。木島は、…
太陽の塔 (新潮文庫) 森見登美彦新潮文庫2008/10/7読了。 全国の書店員のアイドル(?)モリミーを初読了です。 もうどこをどうツッコんでいいものやら・・・妄想に身を委ねるベキか・・・ウムウム。 それにしても京大ってところはこんな人ばっかりなのか。…
川の名前 (ハヤカワ文庫JA) 川端裕人ハヤカワ文庫2008/10/6読了。 川端氏の著作は、『夏のロケット』『The S.O.U.P』に続いて3冊目。案外読んでないなあ。全作読もうと思っているのですけど。 菊野脩は、自然写真家を父にもち、世界中を旅して暮らしてきた、…
笑う怪獣ミステリ劇場 (新潮文庫 に 18-1) 西澤保彦 新潮文庫 2008/10/3読了。 人格が入れ替わる機械とか、触れるとコピー人間ができちゃう壁とか、SFチック(あくまでもチック)な作品を連発する西澤保彦氏。本書ではついに(?)怪獣が出てきます。『大密…
たそがれ清兵衛 (新潮文庫) 藤沢周平 新潮文庫 2008/10/1読了。 短編集です。物語の基本的なパターンは、<秘剣>シリーズと同様に、藩内に政争が起こり、誰か役に立つ遣い手はおらんか?う~む、そうじゃのう・・・おぉそうそう、○○右衛門という者をご存知か…
継ぐのは誰か? (ハルキ文庫) 小松左京 ハルキ文庫 2008/9/25読了。 記述師がSFを意識して読んだのはハルキ文庫版の『果しなき流れの果に (ハルキ文庫)』でした。調べてみると1997年の発売ですから11年前。あれ?計算が合わないなあ。高校生のときに、地元の…
ユニヴァーサル野球協会 (新潮文庫) ロバート・クーヴァー 新潮文庫 2008/9/22読了。 本書を知ったのは『翻訳文学ブックカフェ』 。本書の訳者、越川芳明氏が<まああれは野球小説というよりも、野球が世界創造のメタファーとして使われているだけなんだけど…
乙女なげやり (新潮文庫 み 34-7) 三浦しをん 新潮文庫 2008/9/15読了。 またまた新刊で購入。相変わらず妄想三昧な三浦しをん氏。大西巨人氏の『三位一体の殺人』を読んで影響され、大西巨人風文体で自らの轢かれ逃げられ事件を語る(妄想する)回とかニヤ…
風よ、万里を翔けよ (中公文庫) 田中芳樹 中公文庫 2008/9/12読了。 ディズニーでも『ムーラン』として映画化された、花木蘭を主人公とした小説。花木蘭自身は伝説上の人物らしいですし、伝奇小説と言えるかなとも思っていたのですが、隋代自体が俯瞰で捉え…
木曜の男 (創元推理文庫 101-6) G・K・チェスタトン 創元推理文庫 2008/9/10 読了。 読みにくっ!まるで王様(覚えていますか?)のような直訳(たぶん)だっ! 無政府主義者のふりをすることで、真の無政府主義組織の構成者であることを隠している(笑)ル…
暗殺の年輪 (文春文庫 ふ 1-1) 藤沢周平 文春文庫 2008/9/2読了。 「おすすめ文庫王国2007」にて、高野秀行氏が「偏愛ベスト10 藤沢周平」ベスト短編集として挙げていた一冊。営業中に、駅前の小さな古本屋の均一棚で見つけました。 ◆「黒い縄」 ・・・姑と…
τになるまで待って (講談社文庫 も 28-36) 森博嗣 講談社文庫 2008/8/28読了。 新刊書店にて購入です。Gシリーズ3作目。 今回は自称超能力者の館で起こった殺人事件に、ご存知、探偵赤柳初朗とC大生ズ三人衆が挑みます。 超能力者の館なのに超能力をまったく…
コミケ殺人事件 (ハルキ文庫) 小森健太朗 ハルキ文庫 2008/8/26読了。 小森健太朗氏と言えば『ローウェル城の密室 (ハルキ文庫)』。その超絶トリックにドギモを抜かれたのを思い出します・・・。そのあとは、『バビロン 空中庭園の殺人―古代文明ミステリーフ…